「スターウォーズ」EP7までに眠る全ての伏線/考察|ネタバレ

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「スターウォーズ」は伏線考察が面白い

スターウォーズかこれほどまでのヒットを記録するのはなぜか。     それは数多くの伏線と、それを様々なパターンに考察する余地を観客に与える演出力にあると考えられる。   今回はEP7の公開をもって、過去6作品と最新作「フォースの覚醒」で生まれた伏線の全てをまとめ、考察してみることにする。  

「スターウォーズ」EP7までに眠る伏線(ネタバレ)

●「選ばれし子」アナキンスカイウォーカーの父親は?

  銀河共和国の政策に対する反乱を食い止めるためにジェダイ(クワイガンとオビワン)が惑星ナブーに訪れた際に見つけた「選ばれし子」が、 ジェイクロイド演じる、幼少期のアナキンスカイウォーカー。   母親であるシミ・スカイウォーカーの言葉に、スターウォーズ史最大の謎(闇)が眠る。       「父親はいませんでした。 私に言えるのは、・・・あの子を身ごもり、産んだだけ。 何があったのかは、説明できません。」   アナキンスカイウォーカーの父親は誰なのか、そもそも存在するのか、その謎は未だ明かされていない。  

①そもそも、アナキンを生んだのは人間ではない説

もしこの言葉が真実をそのまま言い表しているのだとすれば、シミ・スカイウォーカーは処女懐胎をしたということになる。 そうなるとシミに子を宿したのは、何者なのか。  
|ミディクロリアン
アナキンのジェダイ化に関する議論の中で、ジェダイ評議会にクワイガンは以下のように述べる。     「アナキンは、ミディクロリアンによる受胎の末、生まれたのかもしれません」   ミディクロリアンとは、フォースの源である。細胞内に住むあらゆる物質と共生し、知性を持った生命体であるとされる。     2500程度しか保有しない一般人よりもはるかに多いミディクロリアンを操るジェダイは、フォースを操ることができる存在とされる。   ミディクロリアンの数は、単純にジェダイとしての潜在能力を示すものであり、アナキンスカイウォーカーのそれは、あのジェダイマスターヨーダをも凌ぐ、20000個だとされている。   このような事実から、ミディクロリアン自体が、シミ・スカイウォーカーにアナキンを宿したとされる。   そうだとすると、なぜシミの身体に、そのような異変が起こったのかが問題になる。一般人にも起こりうる奇跡という考え方はしづらいとなると、シミはどんな血を継ぐものなのか。  
|何者かによる遺伝子操作
世界を救うために、ジェダイが彼を創造したのか。 ジェダイ評議会はオビワンを含めほぼ全員が、アナキンスカイウォーカーをジェダイにすることに消極的だった。 唯一彼の存在をを信じていたのは、クワイガンだったが・・・彼がシミにそのような禁術を施すとは考えづらい。   そうなると怪しくなるのは、他でもない暗黒卿ダース・シディアス。     ダースシディアスはダースプレイガスという師匠の下で、生命の創造と保存に関するミディクロリアンの操作術を学び、彼からその全てを吸収したのちに、彼を殺害している。   つまり、アナキンはシスになるべくして創造された子ども。 そしてシミは、その器としての存在でしかなかったと考えられる。  
|神
アナキンは神の子、とする噂話もある。    

②アナキンを生んだのは人間であるとする説

アナキンの父親を人間だと仮定すると、その人物として考えられるのは、以下の二人か、それ以外か。  
|クワイガン
まさかとは思う展開ではあるが、頷ける根拠はある。   まずは、シミとの関係性。初めて知り合ったとは思えない落ち着きぶりで、クワイガンがアナキンをジェダイとして家から連れ出し離れる際も、シミは何の懐疑心も抱いていなかった。     ジェダイ評議会でのクワイガンの姿勢も、気になる要素の一つだ。彼以外のほどんどがアナキンに危険な潜在能力を感じ、ジェダイの道を閉ざそうとしたにも関わらず、クワイガンは執拗に彼を引き入れることに必死になった。 それを、父親が故の主張とみてもおかしくはない。     クワイガンがアナキンの父親だとすると、シミの出生・血統に焦点があたる。フォースの強い家系としての過去に、今後の物語を左右する鍵があるかもしれない。  
|ダースシディアス
遺伝子組み換え説とほぼ同じように考えて、ダースシディアスが自らの目的のためにシミとの間に子を作ったという線もあり得る。 当然、シミの「説明できません」は、その事実を隠そうとするゆえの発言とも捉えられるというわけだ。  

●ダースプレイガスという存在

  「Did you ever hear the tragedy of Darth Plagueis “the wise”? (賢者ダース・プレイガスの悲劇を聞いたことがあるかね?)」  
「これはシスの伝説だ。ジェダイはこの話をしたがらないだろう。   ダース・プレイガスは何年も前に実在した暗黒卿だ。   彼は優れた力と智恵を備え、フォースを使ってミディクロリアンに働きかけ、生命を創造することすらできた。 彼のダークサイドの知識は、目をかけた者を死から守ることすらできたという。   さらに強大な力を得たダース・プレイガスは、その力を失うこと以外に恐れるものはなくなった。   彼は彼の持つ全ての知識を弟子に教えたが、不幸なことに、その弟子は、師が眠っている間に師を殺してしまった。 ダース・プレイガスは他人を死から救うこともできたが、彼自身の死からは避けられなかった。皮肉なことだ。」出典元 荘子と進化論 その193。
  ダースシディアスが議事堂でアナキンに語ったこの神話は、自らが師匠であるダースプレイガスを殺した過去を語っているとされるが、これは実在する事実なのか。     そして、EP6でシディアスとベイダーは同じ状況にあった。 ベイダーの目的はジェダイ撲滅による銀河系の支配であり、シディアスへの服従ではなく、ルークの殺害でもなかった。   ベイダーはルークをダークサイドに引き込み、ともにシディアスを倒そうと持ちかける。そしてベイダーの死の間際、勝利を確信したシディアスはベイダーによってその命を絶たれる。   皮肉なまでに、神話は繰り返す。  

●EP7冒頭でポーが訪ねた老人は誰か。

  ルークの居場所を知ることができる地図を手にしていた小村の老人。彼は「銀河を旅する者」とのみ紹介されているが、一体誰か。   これはあまり派手な伏線ではないが、かなり重要な事実である。なにせ、彼の年齢や発言から、該当する人物も家系も今のところ思い当たらない。   死の間際の、カイロレンの過去を知っているかのような発言が、非常に疑わしいが、大きな手がかりかもしれない。   疑い深くなってくると、そもそもポーは何者なのか、と考えるようになってしまう。  

●そもそもどうしてルークは失踪したのか

  ルークが失踪した理由を、ハンソロはこう話していた。 ルークが師匠として修行させていた2人の弟子のうち、1人がダークサイドに堕ちたからだという。   そのうちの一人は、カイロレンであることはほぼ間違いないが、もう一人は誰なのか。 仮に彼が暗黒面に寝返ったとして、もう一人を置いて失踪してしまったのはなぜか。  

●フィンはなぜ、ライトセイバーを操れたのか

  ライトセイバーを操れるのは、フォースを覚醒させたジェダイとシスのみ、といった噂があったが、その前提は正しいか。   もし正しかったとすれば、彼は誰の血を引くか。 そしてそんなジェダイの血を引く彼が、トルーパーとしての人生を歩んでいたのはなぜなのか。   ちなみに、ジェダイの掟に従えば、ジェダイは子供を作ってはいけないことになっている。異性愛や家族愛が憎しみを生むトリガーになりうるという禅宗的な考えのもとだ。     そもそもトルーパーになるまでの経緯がわからない。自我をもつトルーパーならば誰しもフィンのような謀反行為を試みる展開はありそうだが・・・   「彼(フィン)の違反行為は初めてです。」   キャプテンファズマの言動から、他のトルーパーも同様に違反行為に及んでいるのがわかる。   フィンは特別なのか、それとも単なる謀反人の一人なのか。なにかワケがありそうだ。  

●レイはなぜ、覚醒したのか

[/caption]   レイの出生に関しての謎が多い。   フォースの覚醒によって、マインドコントロールも可能にし、ライトセイバーを武器にカイロレンを破ったレイ。 彼女がそのライトセイバーに触れた時に見えたヴィジョンが、彼女の過去に関する事実における鍵を握る。     砂漠地帯、幼い頃に親と離別した記憶、R2D2、雨・・・・   また、カイロレンがレイの記憶を探った際に、海や山を捉える。砂漠しかないジャグーで育ったはずの彼女がなぜ、そのような記憶を所持しているのか。     さらに、砂漠の街ジャグーでレイが住まいにしていたのがATATの残骸。これはつまり、このジャグーの街で以前帝国軍と反乱軍の戦闘が行われた証拠であることに気づいただろうか・・・。  

●アナキンからルーク、レイに渡ったライトセイバー

  ルークがEP5でダースベイダーと決闘し、腕を切断されるまで使用していた青いライトセイバーは、EP3でオビワンがアナキンとの決闘後に持ち帰ったものだ。   そして、それが今回登場した青いライトセイバー。     EP6でルークが使っているのはそれとは別の緑のライトセイバーであり、今もその自前の緑のものを持っていると考えられる。   つまり、最終的にレイが操っていたライトセイバーはアナキンのライトセイバーであり、ルークのものでもある。   そのような特別なライトセイバーがカナタの店の地下にあったのはなぜか。そしてそのライトセイバーがレイになぜ過去のヴィジョンを見せたのか。  

●キャプテンファズマは何者なのか?

  キャプテンファズマはカイロレンの側近。トルーパーを統率する自我のある女性トルーパー。 EP7では正直その立ち位置がハッキリわからない存在だったが故に、カイロレンとの関係や過去が気になる・・・。  

●ホログラムの「スノーク」は何者なのか?

  カイロレンと、アンディ・サーキス・ハックス将軍(彼とカイロレンの関係は?あまり仲睦まじいようには見えない)を従える黒幕。 そのサイズ感は圧倒的だが、そもそも人間なのか、ホログラムによって拡大しているのかわからない。   シディアスやその他シスとの関係も謎である。 ダースプレイガスはシディアスによって殺されたはずだが・・・?  

●R2D2はなぜ、再起動したのか?

  ルークが失踪してからスリープ状態に入っていたR2D2。   レイがライトセイバーを手にした時のヴィジョンの中で、ルークらしき人物が「私と繋がりが・・・・・」と囁いている。 おそらくR2D2はルークとレイの間に存在する繋がりに反応して再起動し、地図を完成させたと考えられるか。  

●なぜ、公式ヴィジュアルでレイは赤く染まるのか?

  あまり気にしていない方も多いかもしれないが、この「正義と悪」を分けたかのような赤と青のキーヴィジュアル、 レイが赤く染まっているのには、何か意味があるのだろうか。   スノークやハックス将軍など、キャラクターの数が足りないワケがないし、必ずこの配置には意味がある。 例えば、カイロレンとレイに、つながりがあるとか・・・?

今までに回収された最新情報(ネタバレ)

EP7以降を120%楽しむには、今までに明らかになっている設定をまとめておく必要がありそうだ。 それを理解した上で映画を観ると、見えてくる伏線がある。  

●主要キャラクターの家系図

  これは、EP7直前までに公開されていたスカイウォーカー家の家系図。スピンオフで明かされているキャラクターもいる。   スピンオフで、ルークは切れ者のスパイ、ジェイドとの間に子供を作っている。 それがベン・スカイウォーカーという意味深な名前・・・。   また、ハンソロとレイアの間に生まれている双子は映画には登場しておらず、カイロレンとは別人である(はず)。  

●スカイウォーカー家のフォースは強い

  言わずもがなの設定だが、「選ばれし子」アナキンスカイウォーカーの血を継ぐもののフォースは強い。   彼とパドメの間に生まれたルークはもちろん、レイア姫にもその潜在能力は眠っている。 そしてEP7以降は、さらに彼らの下の世代の血縁関係に注目が集まる。  

●ジェダイとシス、それぞれの思想

|ジェダイ

  「危険な執着を捨てよ。暗黒面(シス)につながる道だ。愛する1人よりも、100人の人々を守れ。」   ジェダイの信条は理性であり、無条件の愛。感情の起伏や愛情を否定するが故に、婚姻や家族関係を否定する。 超人的な禅の思想を強く反映した思想だと言われる。  

|シス

  「愛する人を救いたければ、怒り、憎しみを受け入れろ。さらば無限の力を得て、永遠の生命さえも得ることが出来る。」   シスは感情の高揚を受け入れ、あくまで感情的に生きることを認める。喜怒哀楽の感情を力のトリガーに、圧倒的な自己成長をもって他者から支配されない自由を追求する。   考え方によっては、シスの思想はあくまで俗世的で、近しいものなのかもしれない。  

●カイロレンは、ハン・ソロとレイアの子ども

カイロレンはハン・ソロとレイア・オーガナとの間に生まれた息子であることは、EP7の劇中で言われている。 そして彼の本名が「ベン」であるということもハン・ソロの口から伺えた。     「ベン」と言えば、オビワン・ケノービがEP4以降に名乗っていた名前で、ハン・ソロたちはベンに敬意を示し、この名を息子に与えたと考えられる(レイアをEP4で救えたのは、ベン・ケノービのおかげかもしれない)。   なぜベンは、カイロレンと名乗るようになったのか。   「レン」は日本語で「蓮」の音読み。実は「Padme」には、「白い蓮」という意味があり、さらに「カイロ」は、ある暗号サイトで「スカイウォーカー」と紐付けると「sons(息子たち)」という言葉に変わるとか。参考:ジョニーリンゴ     つまり、彼は自分を、パドメの息子である(ダースベイダーの息子である)と主張したい気持ちを、自らの名前に込めているのかもしれない、というわけだ。   「I will finish what you started.(あなたを受け継ぐ。)」   それほどまでにカイロレンがベイダーを崇拝するのはなぜか。  

EP8のあらすじを予測してみた

EP8はルークとレイが出会うところから始まる。 カイロレンは「光の誘惑」から逃げ、スノークとともに新たな作戦に踏み切る形になる。   EP9での完結を考えると、レイの出生に関する決定的な証拠を含めた、上記の伏線のほとんどが回収されそうだ。     EP8の公開は当初の予定から延期され、2017年12月予定。   EP8の脚本・監督を務めるのは、『LOOPER/ルーパー』や『BRICK ブリック』を手がけたライアン・ジョンソン。 長編映画デビュー作『BRICK ブリック』は2005年のサンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞。   『エピソード7/フォースの覚醒』の監督J.J.エイブラムスは、EP8では製作総指揮というポジションに。     深まる謎、散りばめられるヒント。   圧倒的なグラフィックス、鮮やかな戦闘シーンだけでなく、謎解きの要素をふんだんに含むスターウォーズは、意味がわかると感動するストーリー構成が魅力だ。