【雨音を聞きながら】内容しっかり、後味すっきりな邦画おすすめ6選

hwang

なにか、浸れる映画を観たい…

  なにか浸れる映画を見たいけど、ずっしりとした暗いものを観る気分にはならない。だからと言って、終始ハッピーで爽やかな映画が観たいわけでもない。そんな気分のときはありませんか? 梅雨の時期だからこそ、そんなときにおすすめな映画を3つの観点からご紹介。
1.内容は詰まってるけど、後味はスッキリ。 2.いままでの自分の人生、青春を思い返して作品にどっぷりと浸れる。 3.家族、友人、恋人の大切さがジワジワと身に染みる。
この3つで選りすぐってみました。早速紹介していきましょう。  

内容はしっかり、後味はすっきりな邦画おすすめ6選をご紹介

1.湯を沸かすほどの熱い愛

出典元 eiga.com

  宮沢りえ、オダギリジョーなど演技派で雰囲気のある役者さんが出ていることで話題になったこの作品。ただ泣けるだけではないんです! 私が思うこの映画の最大の特徴は、複雑な家族設定、母の死など、重いテーマが盛りだくさんのはずなのに、見終わった後の満足感がすごいこと。 余命2ヶ月の母親と、家では気丈にふるまいつつも、気の弱さからか学校でいじめをうける娘。1年前に蒸発したきり帰ってこない父親。…などなど、設定だけをみると昼ドラ? とでも思うようなこの家族。だけどこの一家にそんな不幸な境遇など関係ありません。 母の双葉は余命2ヶ月にもかかわらず、娘を一人立ちさせようとしたり、探偵に頼んで夫を連れ戻してきたりと、家族に残された様々な問題を解決しようと奮闘します。その間も病気は着々と進行してしまうので、苦しむ双葉と、彼女の気持ちをくんで支える家族の姿には思わず涙してしまいます。 そんな双葉のひたむきな姿勢や大きな愛情は、家族の背中を押し、人として強くさせるだけではなく関わる多くの人の心を変えていくんです。まわりも巻き込んでの大きな愛の物語。いままでの自分を見つめ直すきっかけにもなりますよ!  

2.海街diary

出典元 movies.yahoo.co.jp

  こちらも主人公が綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという個性派女優の豪華キャストで話題になった作品です。 鎌倉に住む三姉妹の話。ある日、三姉妹は15年前に家族を捨てて家を出て行った父の訃報を聞き葬式に向かうのですが、その先で自分たちの腹違いの妹・すずに出会います。その時点でもわりと衝撃なのに、3人はすずを連れて、一緒に鎌倉で住むことにしました。 父が家を出た後、母も再婚して家を出ているため4人だけで生活をするのですが、もちろんまわりからは反対されますし、急な母の訪問や身近な人の死、4人の恋愛事情など多くの問題が複雑に絡み合います。 普通なら姉妹の誰かが家を出てもおかしくないような状況ですよね。でも、この姉妹たちは泣いたり叫んだりすることはなく、互いに話し合って乗り越えていきます。そんな、静かで変わらない毎日が、かえってリアルな日常を表現しているように思えました。 また、舞台である鎌倉の海がとってもきれいで、観るだけでなんとなく癒されます。衣装や小物にも凝っていて全体的におしゃれさを感じるこの作品。休日にまったり観てみるのもいいですね。  

3.博士の愛した数式

出典元 movies.yahoo.co.jp

  近年の邦画の中でもかなりの名作と言えるこの作品。一度見たことのある人も多いのではないでしょうか? 映画レビューでも取り上げられることの多い作品ですが、改めて紹介したいと思います! 80分しか記憶の持たない優秀な数学博士と家政婦、家政婦の息子の物語。記憶の持たない博士にとって、家政婦は常に初対面の相手。そのため、なにを言えばいいのかわからなくなった時はいつも数式を使って話していたのですが、この数式の説明の仕方がまた優しく、素敵なんです。 たとえば”素数”。これを博士はこう表現します。「素数の素は素直の素。つまりなにも加えない、本来の自分という意味」「この素数は夜空に光る星のように無限に存在します」こんなにもきれいな数学の説明を聞いて、私は少し数学が好きになりました。 家政婦の息子もその一人。母と博士の家へ行くたびに暖かく優しい数学の世界に触れ、数学の先生になります。博士の記憶は80分しか持たないけど、家政婦と息子のなかには博士との思い出が色褪せることなく残り続けるのです。 純粋な人と人との関わり合いの温かさを表現したこの映画。観終わったあとにまわりの誰かに感謝したくなる気持ちになります。この映画には原作があり、映画とほぼ変わらない内容なのでこちらも読んでみるとより深く作品を知ることができますよ!  

4.百万円と苦虫女

出典元 movies.yahoo.co.jp

  日常系映画は盛り上がりにかけるし、なんだか飽きてしまう。そんな人もいるでしょう。そんな人におすすめなのがこの映画。蒼井優さんが演じる主人公・鈴子はひょんなことから前科持ちになってしまいます。出所したのち実家に帰るも両親とうまくいかず。 「100万円貯まったら出て生きます!」と、家を出て行ってしまいました。その後も100万円が溜まるごとに鈴子は違う場所へと引っ越し、その先々で新たな出会いや別れを経験し、成長していきます。 そのなかで出会った一人の青年。彼と恋に落ち、普通に恋愛をするんです。彼とそのあとどうなったかは、観てからのお楽しみ。 転々とするなかで苦労も多いけど、日常の幸せも感じられる。そんな鈴子の生活に羨ましさを感じると同時に、いつかは受け入れられる場所が来るといいのになとせつない気持ちにもなりました。 一人の生き様を切り取ったロードムービーではありますが、場面の転換も多く、主人公が成長する過程を感じられることもあり最後まで飽きなく楽しめた印象です。 また、蒼井優さんのファッションも一昔前のシティガールって感じで好きでした。黒髪ウェーブのロングヘアーに、Tシャツジーパンで様になるのはさすがだなと思います。これをきっかけに蒼井優さんが好きになる人も多いはず。  

5.メゾン・ド・ヒミコ

出典元 movies.yahoo.co.jp

  セリフが少なく、雰囲気を味わうような静かな映画が好き。そんな人におすすめなのがこの映画。柴咲コウさん演じる主人公・沙織は、ゲイであった父親が家を出てからというもの、母親と二人で懸命に生きていたのですが、その母も数年前に他界。 その後も母の入院費のために借りていた借金が残っており、お金に困っていました。そんなある日、父親の恋人だという青年・春彦が現れて、沙織の父が末期ガンであること、給料を払うから父のいるゲイ専門の老人ホームのお手伝いをしてほしいということを告げられます。 そうしてメゾン・ド・ヒミコに足を運ぶ沙織。数年ぶりに再会した父を初めは許せなかったのですが、お手伝いをして他の入居者や春彦と話すうちに意識が変わっていくのです。沙織と父のあいだのわだかまりもテーマの一つですが、沙織と春彦の関係にも重点を置いて話は進んでいきます。 沙織はとても無愛想な女の子で、ムキになったり大声を出したり少々子供っぽい部分も多いです。対して春彦はミステリアスで、どこか大人びていて。でも純粋な心を持っている人。二人は上手くバランスの取れた関係を作っていきます。 なんだかお似合いな二人だけど、春彦は沙織の父の恋人。友情とは違くて、でも普通の恋愛関係でもなくて。難しい関係だけど、互いを思いやってることだけはちゃんと伝わってきます。とても言葉に表すことはできない、人と人との繋がりを映像で上手く表現している作品だなと思いました。 オダギリジョーさんのファッションも必見です!  

6.しあわせのかおり

  ここまでは人生そのものに焦点を置いた映画を多く紹介してきましたが、最後はこれまでとは少し系統を変えて、料理を中心とする映画を紹介したいと思います。 港町にある小さな中華料理店。中国人の王さんが1人で料理を作って切り盛りしていました。その店に通う中谷美紀さん演じる主人公・貴子。ある日、王さんは過労で倒れ手に麻痺が残ってしまいます。中華料理の命である中華鍋すら持てなくなってしまったのです。 店は閉めよう。そう思っていましたが、事情を聞いた貴子がお手伝いをしたいと言いだしました。王さんの元で料理を学んで、店の味を残したいと。その熱意に負けた王さんは貴子を受け入れ、自分の全てを教えようとします。 普通こういう師弟ものは師匠が頑固オヤジのような性格で描かれることも多いですが、この映画の王さんは貴子のことを常に思いやってくれる優しい人なんです。ただの師弟愛というよりも、家族愛に近いおだやかで深く互いを思いやる心が感じられました。 そこがまた終始落ち着いた気持ちですっきりと観られるポイントなんだろうなと思います。そしてなによりも、鮮やかな料理シーンの数々。プロの料理の手際の良さは、観ているだけで気持ちが良くなりますね。 かなり多くの中華料理が出てくるのですが、どれもこれも美しく美味しそうに盛り付けられていて、野菜を切るシーンも手元のカットが綺麗に魅せられているため、見入ってしまいました。 紹介した映画のなかでは一番ドロドロすることもなく、おだやかに人の温かさを感じられるのはこの映画だと思います。観終わった後はじんわりとした幸福感に包まれていい気分になりそうです。  

内容しっかり、後味すっきりを体験してみよう!

いかがだったでしょうか? 最近の話題作は洋画ばかりであまり邦画を見ない人も多いとは思いますが、邦画にも洋画とはまた違ったおだやかさや、なにより共感できる部分がたくさんあると思います。この機会にお気に入りの邦画を探してみるのもいいかもしれませんね。