【Boy.と音楽。】NO.1 LILI LIMIT 牧野 純平とポップスと

entertainment | 2017.8.31

音楽をもっと身近に

音楽は身近になった。
蓄音機からレコード、レコードからカセットテープ、カセットテープからCD。メディア記録媒体の普及に伴い、音楽はより身近な存在に変わりつつある。
そんななかで僕たちは考えた。「音楽はむしろ遠い存在に変わりつつあるんじゃないか」って。

たしかに、音楽そのものはより身近になったと思う。スマートフォンでササッとお気に入りの音楽を聴けるし、ダウンロードもスムーズになった。
でも、その便利さゆえに、一曲一曲が流れるように僕たちの元を訪れ、去っていってしまう。

気づけば、もうお気に入りの曲はお気に入りではなく、「昔好きだった曲」に変わってしまう。僕たちはこのバンド取材記事を通して、バンドマンの奥底に触れたい。それは曲が持つ「パーソナル」な部分を見たいということもそうだが、曲を奏でる一人一人の「心」に触れて見たいからだ。

LILI LIMIT 牧野純平

記念すべき第1弾は「LILI LIMIT」より、牧野純平さんにお話を聞くことができた。高い芸術性から徐々に人気が高まりつつある今、最注目のバンドに迫る。

と、その前に、Boy.ではすでにLILI LIMITについての記事を公開している。
予習も兼ねて、ぜひ、読んでほしい。

——バンドを始めたきっかけを教えてください。

親が音楽をやっていたので、家にずっとギターがあったんですよね。そのギターを触っていくうちにバンドに目覚めていきました。

——好きな音楽の系統はありますか?

あんまり無いですね。幅広く聞いています。でもJ-Popは基本的にいつも聴いてます。

——J-Popだとどのバンドを聴きますか?

中学校の時、YUKIさんに一目惚れして、恋しちゃって(笑)。いまでもよく聞いています。

 

——音楽関係以外のお仕事を考えたことはありますか?

表現をしたいと思ってたからなにかしらやっていると思います。普通のサラリーマンになりたくないなという気持ちが強かったので。

 

——いつ頃からミュージシャンを目指していましたか?

15歳か16歳くらいですかね。

——音楽をやっていて良かったことは何ですか?

人間として変わったり、変われたものが”音楽”でした。10代がつまらなかったんですよね。もしかしたら引きこもりになってたかもしれないし。そういうときに助けてもらえたなって思うので、それがよかったことです。

 

——上京のきっかけは?

東京のレコードショップにCDを置かせてもらって、それが人気になっていったんです。それから東京に行こうと思いました。

ラストサパーに込められた想い。

ここで、2017年6月に発売した「LAST SUPPER EP」の中の一曲、「LAST SUPPER」を聴いてほしい。

あの日々にバイバイ 部屋を片付け明日朝家を出る

また僕ら再開 できること願いながら最後の晩餐さ

 

牧野さんの高音ボイスから曲が始まる。ポップなコーラス、軽快なリズム。それと相反するかのような歌詞の中の「バイバイ」「再開」「最後の晩餐」。

 

思い出モニュメント 思い出モニュメント

時の波に乗って

思い出モニュメント 思い出モニュメント

ゆらゆら時に波のられ

何だろう、引き込まれるこの感じ。言葉で言い表すことのできない、この感じ。
もっと聴きたくなる。
もっと知りたくなる。
LILI LIMITの曲って新しい。

——曲の世界観が聴いていて恋愛かなと思ったり、家族かなって思ったり、言葉を変えてこっちに考えさせられるものが多いと思います。インスピレーションはどこから湧いてくるんでしょうか?

気になったことをメモしています。基本的に恋愛の歌を書くときは全然違うことをイメージしていますね。「LAST SUPPER」も恋愛の曲だと言われることが多いんですけど、本当は違う。

伝えたいことを曲に落とし込んで見るとそれがなかなか難しい。みんなが感じる、共有できるものにしようってなった結果、恋愛という”カタチ”の曲になりました。

——散歩が好きとお聞きしました。散歩から曲のインスピレーションを受けることはありますか?

それはないですね。それをやってしまうとポップスからかけ離れたものになってしまうと思うので。でも今後のテーマとしてはそういった要素も取り入れていきたいと思っています。

——ポップスにこだわりたい?

メジャーデビューをして、みんなに知ってもらえる機会が増えて、そのなかでみんなに聴いてほしいと思っています。ポップスってみんなに聴いてもらえるものだと思うんですね。

今後、音楽的に明るいとか暗いじゃなくてメンタル面のポップスを作ろうと考えています。小学生でも楽しめるようなものを作っていきたいですね。

 

 

「本当の」牧野純平とは。

バンドマンとしてある前に、一人の人間だ。ここからはちょっとパーソナルな質問をしていこう。

——ハマっていることはなんですか?

最近記憶があまり無いんですよね(笑)。何したっけ。ずっと曲を作っているので、だから曲作りにハマっているっていうのが回答になりますかね。あっ! 料理だ! 料理にはまっています(笑)。家から出たくないんで(笑)。

 

——何を作っていますか?

基本的にパスタが多いです。クックパッドを見ながらちゃんと作っています。得意な料理は…、最近そばが得意ですね。梅肉を使ってさっぱりするそばを作っています。

 

——まさかそば粉から打つんですか?!

そこまでは(笑)。やってみたいですよね。最近そういうことがしたくなってきました。あと、陶器も作りたい。なんかそういうことにすごく興味があります。最近は時間がないから出来てないんですけど。

 

——牧野さんは山口県出身だとお聞きしました。山口のおすすめスポットはどこですか?

ワイカムっていう山口情報芸術センターはおすすめです。坂本龍一さんなど有名な方も参加されているところで、メディアアートがどうやって社会と絡んで行くのかっていうのが見れる場所です。

 

——もっと山口の魅力を知りたいです! 他にはありますか?

角島ですね。そこに橋があるんですけど、夏は海がきれいで良いですよ。昔、木村拓哉さんがドラマの撮影できたことがあるんですけど、それで有名になりましたね。山口の食事は基本的になんでもおいしいです。

——メンバーのツイッターは自由な雰囲気が感じられますが、メンバー間の仲はどうですか?

わりとしっかりしてる人たちだからツイッターのなかだけは自由です。仕事としてはそれぞれ真面目にやっている分、ツイッターは自由にっていう感覚ですね。

——LILI LIMITとしての目標は?

海外に行きたいとか、大きい会場でやりたいとかいろんなバンドが見ている夢はもちろんあるんですけど、LILI LIMITとしては、とにかく新しい手触りのものを作っていきたいです。

具体的には、毎回レコーディングが終わったときに、「マジ最高なもの作れたぜ」みたいなことを毎回毎回継続してやることかな。だから前作よりも良いものができたとかじゃなくて、毎作いいモノを、っていう風にできたらいいなと思っています。

 

——今後のツアーについて

次のライブでは、昔に出した曲を再度、アレンジして今のLILI LIMITがやろうとしているものにより近いものを提示できたらなという思いで、準備しています。

 

進化を続けるLILI LIMIT

9月から仙台を皮切りに、名古屋・福岡・東京・大阪の5大都市でワンマンツアー「LILI LIMIT presents Archive」を開催する。「LAST SUPPER EP」を引っさげてのツアーから目が離せない。
様々な顔を覗かせる牧野純平、LILI LIMITをぜひその目で確かめてほしい。

LILI LIMITは進化を続ける。それは思いもかけないほど速く、新たなステージに到達する。
今回、牧野さんを取材していく中で牧野さんが持つLILI LIMITの魅力、牧野純平さんの魅力を感じることができた。

今後もLILI LIMITに注目していきたい。

牧野純平さん、今回は取材を受けてくださり、ありがとうございました!