【インスタグラマーと、服。】No.08:宇都宮 ケント

instagrammer | 2017.9.10

 

いま、世の中でホットなワード「インスタグラマー」。トレンドを先駆けて取り入れ、自分なりのこだわりもプラスして日々を楽しむ。そんな彼らのライフスタイルが詰まった投稿は、日本の男の子たちが参考にできるものばかり。

でも僕たちは思った。インスタグラムだけじゃ分からない彼らの魅力って、たくさんあるんじゃないの? そんな1つの疑問から生まれたのが、今回の企画「インスタグラマーと、服」。

彼らなりの「服」や「ライフスタイル」に対する姿勢。いま何を考えているのか。次に何が来ると予想しているのか。インタビューを通して、彼らの魅力に迫ります。

第8弾は、大阪のセレクトショップ『502』と兵庫のセレクトショップ『nomad(ノマド)』で働かれている宇都宮 ケント(ウツノミヤ ケント)さん。実際に店で働く人はファッションについてどのように考えているのか、『502』にて取材させていただきました。

 

 

——本日はよろしくお願いします。まず最初に、普段どんな活動をされていますか?

販売員、バイヤーとして『502』と『nomad』で働いています。

——「販売員、バイヤーで働いている」ということは服が好きであると思いますが、まず服を好きになったキッカケはなんですか?

父親の服好きがキッカケかなと思っています。

——お父さんが服好きって羨ましいですね。

はい。今でも会ったときなんかに僕が着ている服を見て「そのブランド○○のだろ」と当てたりするくらい、僕より服のことは詳しいですね。
結構若いので僕が中学生・高校生の時は父親というよりお兄ちゃんみたいなイメージを持っていました。
そんな服好きな父親に中学生くらいまで「これを着ろ!」と言われていたものを無理やり着させられていましたね(笑)

——無理やりですか(笑)。どんな服を着させられていたんですか?

ダメージ加工のTシャツを着させられていました。だから友達からは「Tシャツ穴空いているやん」といじられることもあったんですけど(笑)
だけど今思えばおしゃれをその時からさせてもらっていたことに感謝していますし、今になって父親のおしゃれが分かってきました。

——いいお父さんを持って羨ましいです。その後、どういう流れでショップ店員になったのですか?

20歳くらいの時にモデルの仕事をさせていただいた関係で、『Louis Vuitton(ルイヴィトン)』のパーティに呼ばれました。
そのとき、様々なファッション関係で有名な方がいて前働いていた『LANTIKI(ランチキ)』の方と出会いショップ店員として働くことになりました。

——ケントさんのことは『LANTIKI』で働かれていた頃から存じ上げていたので今回取材できて光栄です。

ありがとうございます(笑)。2016年の11月まで働いた後、今年の4月から『502』と『nomad』で働くことになりました。

——『502』と『nomad』で働こうと思った理由は何かありますか。

元々「自分のお店を30歳までにやりたい」と思っていて、以前働いていたところでもバイイングをやらさせていただいていました。
そのなかで、もっと販売員として独立して成長したいと思うようになった頃、ご飯に誘ってもらったりと昔から仲良くさせていただいていたnomadの社長さんとお話しして色々あって働くことになりました。

——そうだったんですね。502で働かれているスタッフはケントさんの他に、以前企画に出ていただいた樫尾 篤紀(カシオ アツキ)さんもいらっしゃいますよね。インスタグラムを見ていても仲がとても良いなぁと。

そうですね。元々、篤紀は僕の顧客さんで、「ケントさん、ケントさん!」って感じで服を買いに来てくれていたんですよね。
そこから仲良くなって、よくご飯を一緒に食べに行ったり、家に泊まりに行ったりしていました。
それで気づいたら篤紀がnomadで働いていて、僕も働き始めて・・・今に至るって感じですね。
僕がここで働くことを話した時は篤紀が「えっ!?ケントさんと一緒に働けるんですか!?」って言ってくれましたね(笑)

20170611 Sunday ☀︎ まだまだ良いアイテムいっぱいあります☝︎ 本日は502にて @kashioatsuki と お待ちしております🙏 #nomad#502#mnfc

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——『502』と『nomad』で違いはありますか?

次のシーズンに向けてブランドやアイテムを分けることで違いを出します。『502』はより僕や篤紀の良さを全面に出したアイテムを出していく予定です。

——販売員、バイヤーとして仕事へのこだわりは何かありますか?

「人と被らないようなものを買い付けをする。」というのを第一にこだわっています。
そのなかで販売員さんとアパレル関係のプロの方からみた「カッコいいもの」とお客様から見た「カッコいいもの」に差が出ないように、両者の考えのバランスが取れたものを買い付けしようと気をつけていますね。
例えば今の流行りを意識したり、「大学生に買ってほしい」と思うなら値段を考慮する、といったところです。
だからといって「めちゃくちゃ売れそうな流行りの服」であってもこの服を店に並べると、店のイメージが変わってしまうという点でもこだわっていますかね。
ただ、僕が思った「カッコいいもの」がお客様にも伝わることがあるので、どんだけ高いものであっても店に置いてもいいかなとも考えています。

 

 

 

——さすがのこだわりですね・・・ではケントさんの思う「カッコいいもの」と思うブランドはありますか?

『CristaSeya(クリスタセヤ)』『E.TAUTZ(イートーツ)』『NEAT(ニート)』ですね。

——なかなか聞かないブランドですが、どこに魅力があるのでしょうか?

素材使いや縫製、パターンの面白さが共通してあるところですね。特に『CristaSeya』はまだあまり入荷されているお店は少ないし、レディースが多く展開されているところをうちの店ではメンズ用のサイズにして売っていました。
ナチュラルなブランドの最高峰だと僕は思っています。
何よりあまり知られていないですし。ニットは10万円ほどします。

——10万円!! よほどバイト頑張らないと買えないです(笑)

そうですね。確かに高いですが、素材とか作り方で表情を出していて、クリーンなカッコいいを表せるので個人的に好きですね。

 

20170901 September START🌝 8月沢山のご来店有り難うございました❗️ 9月も宜しくお願い致します🙏 todays’ style🚶 tops #cristaseya pants #sayatomo shoes #deadstock #nomad#502#september

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——『502』のお店へのこだわりは何かありますか?

店をカッコよく見せるために空間を大事にしています。店の中を見てもらえれば分かると思いますが、アイテムが見やすいように、メリハリをつけることに意識していますね。
イメージは、突き抜けるような、先が見えるようなディスプレイにしています。真ん中にラックを置いたりすると、暗く見えたり圧迫感を視覚的に与えてしまうので気をつけています。
セール品なんかを置く時はわざと物量を増やして「宝探し」ができるようにしていますよ。新商品の物は3点しか置かないということなどもあります。
商品も売れたら、ディスプレイの位置を変えたりと毎日見せ方に関してこだわっていますね。

——2017-18のawはどのようなスタイリングをしようと考えていますか? 特に狙っているブランド、アイテムなどありましたら教えてください。

『NEAT』のパンツに『CristaSeya』のニットを着てバレエシューズを履いた格好をしていきたいですかね。
店に置いてあるバレエシューズは、フランスにパリの展示会へ行った時に買い付けてきたもので、デッドストックになります。
こういうものを取り入れていきハイブランドだけで固めるのではなく「ヌケ感」を出すのが好きなので、今期はそれを意識していきたいですね。

 

 

 

——服へのエピソードを何かお聞かせください。

ずっとサッカーをしていたのでスポーティな服装が多かったです。だから『NIKE(ナイキ)』を着ていました。
そこから大学生になって、ショップの店員さんのおすすめで買った『F.LLI Giacometti(フラテッリジャコメッティ)』の革靴を他のショップへ履いて行くと「それF.LLI Giacomettiだよね?」と店員さんに声かけてもらって仲良くなったりしたので思い出深いですね。
今でも声をかけてもらった店員さんとは仲が良いです。良い靴が良い場所に連れていってくれるのは本当なんですね(笑)

——今でこそフォロワー5000人以上もいるおしゃれなインスタグラマーですが、おしゃれへの黒歴史は何かありますか?

派手な格好に抵抗が無くて、チェックのシャツ着ているのにチェックのストール巻いたりとか、赤のセットアップとか着ていました。
今思うと、とんでもなく派手すぎていたなと思います。カズレーザーさんみたいな(笑)

——カズレーザーさんのような格好で歩いていたらビックリしますよね(笑)。前にチェックシャツを着られていたコーディネートを見たことがありました。ケントさんの中で好きな格好なのでしょうか?

チェックシャツを着ることは好きです。中でも赤ストライプのものを着るのは特に好きです。
あとはTシャツとデニムをタックインすることが昔から好きでした。ただオタクっぽくならないようにデニムのサイズ感を考えたり、リュックを背負わないようにするといったことはしています。

宇都宮ケントスタイル

——最後にケントさんの「カッコいい」とは?

ブランドのシーズンごとのアイテムとかも、もちろんカッコいいと思いますが、時代にあったものでなくずっとあるものがカッコいいと思っています。
例えばボーダー柄のTシャツを作り続けている『SAINT JAMES(セントジェームス)』のように、同じものをこだわりを持ってずっと売り続けているというアイテムの「見た目」より、そのアイテムがずっと売れ続けている「過程」が分かるものにカッコよさを感じますよ。

 

 

 

 

 

『502』の注目アイテムとお店紹介

 

 

 

●gourmet jeans(グルメジーンズ)

可愛いキャラクターが目印の日本人のためのジーンズ。多様なシルエットがあるためおすすめの一本を探してみてはいかがだろうか。
売れ筋商品のため入荷情報を見逃さないようにしたい。¥35,000(税込)

●tomas maier(トーマスマイヤー) _ サングラス

落ち着いた雰囲気を醸し出すサングラス。夏だけに限らずオールシーズンかけたくなる。価格もそこまで高くないためおすすめ。
¥29,000(税込)

 502の詳細情報

TEL 06-6377-7776 
住所 大阪府大阪市北区中崎西1-2-13 サプライズビル502
 
営業時間 13:00〜20:00 
定休日  年中無休(例外あり)
HP・SNS 502 ブログ

502 インスタグラム

 

 編集後記

 

服へのこだわりを曲げない、強い芯を持っている宇都宮 ケントさん。インスタグラムを始めた頃の筆者がスタイリングを参考にさせてもらっていたほど、ファッションに対して尊敬していた方でしたので、緊張の中取材が行われると思っていました。
しかし取材時は終始笑顔の溢れる方で、笑いを交えながらお話をして下さいました。彼の夢である「自分の店」を開くのもそう遠くないと思います。今回は本当にありがとうございました!

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