【映画の秋】シティボーイと映画の関係 ~東京国際映画祭~

entertainment | 2017.10.18

出典元 2016.tiff-jp.net

シティボーイは映画がお好き?

 

バケツほど大きなポップコーンとコーラ。これに勝る映画の”お供”はない、僕はそう思っている。
小学生の頃、両親に連れられて郊外の映画館に初めて行った。

そこでみた映画は今も、僕の心に残っている…。

と、まぁ僕の思い出話は置いておいて。
シティボーイのみんな、映画は好きだろうか?

あぁ、よく見るよ。最近だったら〇〇が有名だよね…と語れる人もいるだろうけど、

正直、あまり興味がないor観たい作品がないって人が多いんじゃないかな。

なんと勿体無い!ってのが僕からの感想。

せっかく世の中には面白い映画が溢れているのに。

そんな映画をあまり観ない君におすすめするのが、毎年10月下旬に開かれる東京国際映画祭!

ベルリンやカンヌのような総合映画祭とは違って、長編映画のみを対象としている映画祭だ。

10月25日スタート!

今年の東京映画祭は10月25日に始まる。会場は六本木ヒルズ、EXシアター六本木のほか数カ所で開かれる。

今年の目玉は何と言ってもオープニング作品の『鋼の錬金術師』! 
漫画でおなじみのあの「鋼の錬金術師」だ。主演はHey!Say!JUMPの山田涼介。
監督は映像のスペシャリスト曽利文彦。そのほか大泉洋や本田翼など豪華キャストが出演している。

そのほかにも特別招待作品の『泥棒役者』や、『イスマイルの亡霊たち』、
そしてボクたちに馴染みの深いセクシー女優の紗倉まなが原作の『最低。』も上演される。

どうだろう? かなり興味が湧いてきたんじゃないかな?

今年の秋の過ごし方は映画で決まりだね。

東京映画祭といえばこの作品!

そうと決まったら東京国際映画祭の過去グランプリ受賞作品を観てみよう。何事も準備が大切だからね。
旅行もホテルを予約したり、飛行機を予約したりするでしょ? あれと同じだよ。
今回は過去受賞作品を5つ紹介する。多忙で忙しいシティボーイのみんなも見れるように、解説していこうと思う。

1.「ブルーム・オブ・イェスタディ」

出典元 http://bloom-of-yesterday.com/
この作品は昨年度、第29回東京国際映画祭 コンペディション部門「東京グランプリ」を受賞した作品だ。
ホロコーストという歴史的な事件と、その渦中にいるドイツ人研究者のトト、そしてフランス系ユダヤ人のザジのラブコメディ。

一見すると、やや重い作品になってしまいそうだが、そうはならないのが監督のクリス・クラウスの腕の見せ所。

刺激的なストーリーで、不思議で、面白くて、なんというか、こう…

とにかく! 面白いことは保証するよ。

「痛み」をテーマに

戦争という世界的な「痛み」の時代、ユダヤ人虐殺のために研究することの「痛み」を抱えたトト、そして、ホロコーストという「痛み」を受けるザジ。

人には多くの欠点がある。それは時には非常に弱みになることもある。
時代の中で、その弱さ、痛みをどのように活かして生きていくのか。

この映画の良いところはそのようなヒューマニズムだけをテーマにしていないところにある。
スリリングなストーリーは観ているこっちもハラハラするし、何より憎めないのがトトとザジ。

ぜひ、この映画を見て欲しい。

2. ニーゼ

出典元 http://maru-movie.com/nise.html

ノンフィクションってどう思う?

ドキュメンタリーってどう思う?
人間の内奥にある精神、動物のもつ理性とは違うもう一つの価値基準。
そんな、ありのままを教えてくれるのがノンフィクションやドキュメンタリーだ。

この映画『ニーゼ」は精神病院に赴任した女医のニーゼが、芸術療法を含むさまざまな改革案を用いて患者を治療する。
それがきっかけでみんながハッピーになる…ような単純な話じゃない。

ニーゼの時代は1943年。当時はまだまだ男性中心社会だった。
いろいろと案を出して見るも、女性だからという理由で突っぱねられてしまう。

患者一人一人と向き合う姿勢に心打たれる。そんな映画だ。

患者を信じ、治療を続けるニーゼ。その忍耐力は凄まじく、映画を見る人を引き込む力がある。

3. 神様なんかくそくらえ

恋愛ってなんだ?

よく、人を好きになると人格が変わるというようなことをきく。
例えば、前は全く野菜を食べなかったのに、彼氏の影響で野菜を食べ始める女の子とか。
めちゃくちゃ髪の毛が長かったのに、彼女が短髪好きだから短く髪を切る男の子とか。

そういう、人を変える力を恋愛は持っているのかな?

この作品は第27回東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀監督賞のW受賞を果たした名作だ。
主人公はニューヨークのマンハッタンのストリートで暮らす少女ハーリー。
彼女の生きる理由は同じストリート仲間であり、恋人のイリヤそのものだった。

イリヤははたから見れば嫌なやつだ。
ハーリーにヘロインを教え、束縛し、リストカットをハーリーにさせ、その上行方をくらませてしまう。

しかし、ハーリーはやっぱりイリヤのことが好きだった。恋をするってこういうことかな?

その後、ハーリーはドラッグディーラーのマイクと共同生活を始める。
けれど、募る想いはやっぱりイリヤへ。その気持ちを抑えきれず、ヘロインに溺れてしまう…

ドラッグ文化、ストリート生活、暴力的な表現。

正直、どれもあまり馴染みのないものだと思う。
だけど、だからこそ見て欲しいというのがボクからのメッセージ。
この物に溢れた現代において、形はどうあれ、まっすぐなハーリーの恋心。
学ぶことは多いんじゃないかな?

この映画にはもう一つの見所がある。それはハーリー役を務めるアリエル・ホームズの演技だ。
彼女自身もハリウッドで生まれ15歳でニューヨークに渡り、波乱に満ちた生活を送っている。
ドキュメンタリー映画を見ているかのような錯覚に陥る。

ドラッグ、ストリート、まっすぐな恋。

この映画にはそんな危険だけれど、暖かい。綺麗だけど、苦しい。そんな要素が溢れている。

4. ウィ・アー・ザ・ベスト!

昔、実家に古ぼけたクラシックギターがあった。
小学生だったボクはそのギターを手にとって弦を指で弾いて見た。
ポロンと音はするもののチューニングが合ってないみたいで、そのままギターを置いて、友達と遊びに出て行ったことがある。

その日の夜、父親が見慣れない工具でギターを触っていた。
どうやら音を合わせてるみたいだ。
その時の父の笑顔というか、懐かしさというか、音楽の持つ力を感じた瞬間だった。

1982年。「パンクは死んだ」

流されるかのように、モヒカン刈りのボボと、丸メガネのクラーラはファッション、音楽、そして反権威主義的理論を武装し、パンクにハマっていた。

音楽スタジオを借りて、演奏とは名ばかりのひたすらギターをかき鳴らし、ドラムを強く叩く。

そこにあるのは「音楽」ではなく、「音楽を演奏する楽しさ」だった。

ちょうどその頃、敬虔なカトリックすぎて友達がいないヘドリックがバンドに加わる。
パンクに傾倒した二人とカトリックのヘドヴィグ。

三人のちょっぴりおかしく、それでいて本気なバンド生活が始まる。

何を言っても反抗心を持ってしまうようなそんな尖った感性を巧みに表現した作品。
自分の13歳を思い出しながら観るのもいいかもね。

5.もうひとりの息子

この作品に余計なコメントはいらないかもしれない。この作品はまっさらな気持ちで観て欲しいから。

作品の舞台となるのは中東のイスラエルとパレスチナ。この二国から連想されるのは……

そうパレスチナ問題。

出生時に取り違えられた二人の少年。イスラエル人の少年はパレスチナへ。パレスチナ人の少年はイスラエル人へ。

母さん、僕は「敵」ですか? 「息子」ですか?

根深い対立が残るこの問題。みんなはどう捉える?

今年も盛り上がること間違いなし!

今年の東京国際映画祭は30回を迎える。

日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の映画祭だ。新人から熟練の監督と、多彩なキャストが作り出す、「映画」。

会期中には映画ファンだけでなく、大人から子供まで楽しめるイベントも実施される予定。

ぜひ、彼女と映画を楽しんで観て欲しい。

さぁ、今すぐラインで彼女にこう送ろう。

「東京国際映画祭って知ってる?」