【2016秋冬トレンド&旬なブランド】メンズファッションを徹底解剖!
2016秋冬トレンドはビッグ、ビッグ、ビッグ!
今期の秋冬コレクションは全体的に落ち着いた印象。 春夏とは打って変わり(春夏のキーワードは”ターキー”=ダサいを大胆に取り入れ、一風変わったコレクションを打ち出すブランドが多かったのであるが)、衝撃的なものはほとんど見られなかった。 ただ変化として言えるのは今まで以上にビッグでルーズなシルエットの服が多く見られた、ということ。とりあえず今年っぽい服を着たいならビッグサイズのアウターとニットから揃えよう。
2016秋冬のアウターはチェスターがトレンド
by Maison Margiela
アウターもビッグサイズは当たり前の今シーズン。 ストリートファッションの再流行により定番化しつつある「MA1」や、フェンディやグッチなどのラグジュアリーブランド御用達アイテム「ガウンコート」もちらほら見受けられるが、まずはビッグサイズのチェスターを手に入れるのが先。 肩が落ち丈もふくらはぎほどの超長めが流行り。
by JOHN LAWRENCE SULLIVAN
ドメスティックブランドの中で着実に知名度を上げているサリバンからもビッグサイズのチェスターが登場。 デビュー当初からの尖ったデザインはそのままに、今年は80年代のロックな雰囲気が交差する。
by Julien David
相変わらず奇をてらった作風のジュリアンデイヴィッドも、チェスターコートを着たモデルがランウェイを颯爽と歩く。模様がキルティングされたピンク色のチェスターはジェンダーレスが定着しつつあることの象徴か。
その他アウター
●レザージャケット
by BOTTEGA VENETA
レザー素材は多くのブランドで使われており丈も形も多種多様であった。革製品が得意のボッテガでは、半数以上のアウターがレザーであった。
●ガウンコート
by KENZO
おそらく来年以降主流になると思われるガウンコート。先取りするのもありかも。
●ムートンコート
by ROBERTO CAVALLI
驚くべきことだが、今年のコレクションでムートンコートを見たのはロベルトカヴァリのランウェイだけだった気がする。来年あたりにはまた復活するかもしれない。
2016秋冬ニットはぶかぶか&ずるずるがトレンド
by Yohji Yamamoto
肩が落ち身幅もたっぷりで丈や袖が長すぎる2サイズ以上大きいくらいが今期は丁度いい。ボトムスは上と合わせてワイドパンツでも細身のスキニーでもなんでもあり。
by RAF SIMONS
トレンドのビッグシルエットが全ルックを通して見られたラフシモンズ。異彩を放っていたサイケデリックな柄のニットが強く印象に残った。
by DAMIR DOMA
モノトーンを基調とし統一感のあるコレクションだったドミール。アウター、ニットともに袖は長めだった。
by Ami Alexandre Mattiussi
今期のアミは色鮮やかなスカイブルーのアウターが一際目を引いた。中に着込んだ同色のニットは飛び出るくらい丈が長め。
Boy.的2016秋冬トレンドのブランド
ライターの私が16awで個人的にツボだったブランドを独断と偏見によりいくつか紹介。
●Paul Smith
黒や紺など落ち着いた色合いを取り入れるブランドが多いなか、ポールスミスは色鮮やかで上品でポップな雰囲気を打ち出し他とは一線を画した。
ポールスミスの持つイギリスらしいクラシックさを損なわずビビットな色が何色も取り入れられ、遊び心を感じさせるシーズンだった。あっぱれと言いたい。
●MSGM
色や素材の組み合わせが斬新すぎて個人的にはちょっと”?”と思うような服が多かったMSGM(それが持ち味ではあるが)。
今期は今までの色彩豊かな作風にモダンさが融合したコレクションだった。フェミニンさが最低限に削ぎ落とされた花柄のアイテムは必見。
●OFF-WHITE
お洒落シティボーイなら絶対知っておいてほしい、今期激アツすぎるオフホワイト。
洗練されたストリートという新しい切り口で今までとは一味も二味も違うファッションを見せるこのブランドにこれから先も期待大だ。
2016秋冬のファッショントレンド理解した?
レディースに比べトレンドの変化が少ないメンズ。 だからこそ、サイズ感や丈感を今年らしいものにアップグレードしているか否かが、お洒落かそうでないかの分かれ道になると思う。 今年の秋冬こそお洒落シティボーイを目指そう。