女子大生がホストクラブ行ってきた。

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女を狂わせる存在、”ホスト”

近年、何かと話題に上ることも多い「ホストクラブ」。ホストにハマってしまい、抜け出せなくなってしまったいわゆる「ホス狂」なる言葉もしばしば耳にするようになりました。しかし、ホストは、いかにして女心を獲得するのでしょうか?一度はそんな疑問を抱いたことのある人も少なくないかもしれません。「何がそんなにも女性の心をつかんで離さなくさせているのか?」「彼らの何が魅力なのか?」 そんな黒いベールに包まれたホストたちの真相を探るべく、Boy.編集部女子チームは、新宿某ホストクラブに潜入してきました。

いざ入店!!ホストクラブの真相に迫る

「ッッッッッッッッッセ————イ!!!!!(=いらっしゃいませ)」と熱烈な歓迎を受けて入った店内は、”ザ!ホストクラブ”なきらびやかな内装。青い照明の中ホストたちがかわるがわる名刺を手渡してくれます。この”名刺”というのがポイントで、多くのホストのなかでより印象を色濃く残すため、おのおの工夫を凝らした名刺を作成しています。名刺に香水を吹きかけているホストなどもいるそうです。時刻は20時40分。業界の中ではまだまだ早い時間だそうで、お客さんはわれわれのみ、文字通りの貸切状態!Boy.編集部女子、この時点でテンションが上がりっぱなしです。暗がりって、偉大。 まずホストたちの写真やプロフィールが掲載されている冊子を手渡され行うのが最初におしゃべりするホストの”指名”。「だれでもかまわないです…」と尻込みしていると「ダメよ遠慮してたら!夜の世界と昼の世界はちょっと違うのよ。だからココでは”アタシは女”って構えてなきゃだめ。女になって!」と隣にいたホストに諭され、われわれも意を決して”夜のオンナ”となり、無事、ホストをそれぞれ1、2名ずつ指名。ここで選ぶポイントは完全に顔。すぐさま、「指名ありがとねー!」と指名したホストがテーブルにやってきれくれます。かっこいい。 ここから先はホストに身を委ねていればオールオッケーです。「今日は仕事帰りですか?」「あ、わたしたち大学生でして…」「そうなの—ー!大人っぽーい!」からはじまって様々な話を展開してくれます。ホストは入れ替わり立ち代わりやって来るので、途中途中で「隣失礼してもイイっすか?」とかなり慇懃にまた新しいホストが来てくれます。はやくも、わたくし、男を侍らせている感覚に陥る。夜の女への道は案外拓けているのかもしれないな、などと思っていたのが21時30分。夜はまだ長い。

垣間見えたホストならではの”気遣い”

おしゃべりの中で見えたこと。それは「気遣い」。ホストの方々は、細かな気遣いがほんとうに素晴らしかったです。中でもいちばん顕著だったのが、会話しながらの「グラス拭き」。ほとんど手を休ませる暇もなくずっとグラスについている水滴を拭ってくれています。「もうほぼ癖なんだよねえ」と言いながら、フキフキフキフキ、とっても可愛い。こちらとしては、侍らせている感がある。「でも男の子は合コンでこれやっちゃダメだよ。夜の世界かじってるかなって思われるからね」と忠告してくれたのはベテランホストGさん。危うく記事にして推奨するところでした。まあしかし、気遣いを怠らないといった点はわれわれ大学生も参考にすべき点かもしれませんね。 それから、”ホスト流おしぼりの畳み方”も伝授していただきました。これをやると、汚く見えがちなおしぼりでも見栄えが良いそう。こちらも先程のグラス拭き同様、「夜の世界かじってる?」と疑われる行動らしいです。(筆者は、この後2回ほど飲み会の場でこっそり実践してみましたが)。 また、ホストクラブでは乾杯のときの「上」「下」も徹底していたし(もちろん客が”上”)、煙草を吸う際にはすかさずライター。行動がはやいはやい、相手の一手二手先を読んでいるかのようでした。 ちなみに、ドリンクの横にはいつもプリッツが常備されており、「これは何用ですか?」と尋ねると、「これはね、ポッキーゲームしたり食べさせあったりする用だよ!」と爽やかに答えていただきました。なるほど、これなら使えそうです。みなさんも常日頃からプリッツを一箱、カバンにひそませておくのはいかがでしょうか。

ホストから学ぶ”恋愛テクニック”

ホストといえば恋愛テクニックですよね!読者のみなさんも気になっている点であると思います。多くのホストの方が快く取材に応じてくださったので、一問一答形式でご紹介したいと思います。 Q.「ホストクラブに来ても興味を示さず、ずっと無愛想なお客さんに対してどういった行動をとりますか?」 A.ベテランホストGさん「俺ならとりあえず脱ぐね!いやあ、さすがにゲームしてる女の子でも目の前で男が服脱ぎ出したら”いやいやちょっと!”ってなるでしょ。モンストやり始める子とかいるからね。とりあえず俺を見てもらうことが大事。なんならズボンも脱ぐ気持ちでいることが大事。」 Q.「これが俺の必殺技だ!という恋愛テクニックを教えてください」 A.肌が綺麗なホストAさん「体の接触はほんとうに大事。おれなら”肌綺麗!”って言ってもらえることが多いから、”ありがとー!さわってみる?”ってほっぺ触らせる。筋肉ある人とかだったら筋肉触らせるのもアリかも!(と、話している間も筆者の手をずっと握っている)。そう、あと、こうやって、手を繋いだりね…♡」 Q.逆に、「これだけはしない!」といったNG行動を教えてください。 A.芸人キャラホストRさん「他のホストの悪口とか、あいつは○○なんだぜー、とかいう噂くさい話はしないって決めてます!大学生だったら友達のことを悪く言わないってことになるのかな。俺は自分を下げて他の人ををアゲる発言ばっかりしてるから結果的に女の子も接しやすくなってくれてるみたい。自分を下げることって意外と重要なんだよ」 Q.「女の子とぐっと距離が縮まる方法を教えてください」 A.芸人キャラホストRさん「とにかくイジる!ブスじゃんとかも全然言う。”いやお前の方がブスだからな?”って言ってくれる子もいれば、真に受けちゃう子もいるけど、ちゃんとフォローすれば大丈夫。”いや、お前の方が〜”みたいなやり取りの中で笑いも生まれるし、いちばん距離を縮めるのに最適だと思う。ポイントは、普段イジられなさそうなプライドたかそうな子を逆にイジリ倒すこと。」 他にも、会話の中で印象に残ったのが、「年齢」「出身」「誕生日」などなにかしらの共通点を見つけようとしてくれること。実際「え、タメじゃん?」「同じ誕生月だね。アメジスト。」「同じクラスだったら付き合ってたかもしれないね」なーんて言葉をあの暗がりの中でささやかれたらキュンとしちゃうから。本気で(マジで)。 Q.「ナンパをする際はどうやって声を掛けますか?」 A.(ホスト全員口を揃えて)「怖いからナンパしないです!!!!!」   この質問に対して、取材中驚いたのが、「普段は女の子怖いって思ってますよ」というホストの方々発言。なんでも、私生活で、私服で街を歩いているときは女の子とうまく話せなくなるし、お酒も仕事の半分くらいしか飲めなくなるんだとか。逆に言えば、ホストの衣装を身に纏い、ホストクラブという空間に身を置いている”ホスト”としての自分でなら何でも出来る!というわけです。われわれもそういった”もう1人の自分”を獲得することができれば、より良く世の中を渡っていくことが可能になるのかもしれません。 Q.「めっちゃいい香りしますね、香水何使ってるんですか?」 A.ナンバーワンホストDさん「…嗅いでみ?(首筋をこちらに向ける)………ランバン。」   こういうところです。みなさん、こういうところ!!! Q.「簡単なラインの交換の仕方を教えてください!」 A.この質問に関しては、マッチョ系ホストYさんが実践してくれることに。 おもむろにiphone を取り出したYさん。なんと、待ち受けがLINEのQRコードです。「でもね、これ意味ないんだよ〜、時計が表示されているでしょ?大体の人は読み取れないんだよねえ。ためしにやってみる?読み取れたらスゴイよ!」と言われるがままに読み取ってみると、いや、普通にできる。「これです」とニヤリと笑うYさん。してやられました。ゲットされてしまいました。(なお、Yさんはいまでもわたしと”友だち”のまま)。

最後に「みなさんにとってカッコイイ」とは何ですか?

最後に、Boy.お決まりのこの質問を投げかけてみました。 ナンバーワンホストDさん「売り上げの話になっちゃうかなぁ。お金だね。お金をいっぱい稼ぐこと。」 マッチョ系ホストYさん「努力し続けられること。筋トレ!」 芸人キャラホストRさん「仕事でもプライベートでも、尊敬されること。」 新人ホストSさん「生き様っすね…」(ちょっとよくわからない。) この質問には、それぞれ、”カッコいい”という言葉の意味ばかりにとらわれない個性的な回答が多数寄せられました。思い思いの”カッコよさ”で勝負することができる場所、それが彼らの職場であるホストクラブなのかもひれません。

ホスト取材を終えてみて

取材に行った翌朝起きると、二日酔いともまた違う、なにやらぽおっとして頭がゆらゆらする感覚に陥りました。昨晩のことは、夢だったのか、なんだったのか、携帯を確認してみると、青い照明のなかで微笑む自分の写真を確認。お酒は飲んでいないはずなのに、こりゃ酔わされたな、と思いました。 はじめてのホストクラブ、友人に「どうだった?」と聞かれれば「楽しかったよ!」と答えることにしてはいます。じっさい、とても楽しかったし、純粋に「あそび」としてホストクラブを訪れるひとの気持ちも理解することができました。でも、でも、、、。わたしはそれ以上に「もうホストたちと会うことができないさみしさ」を強く感じてしまって、もう、一週間引きずりました(ほんとうに)。ひとりひとりが個性的で、面白くて、優しくて、怖くなくて、話をゆっくり聞いてくれて、「私だけに優しいんじゃないか」っておもわず勘違いしてしまうようなやさしい物腰、まなざし…。同じ年であったり、ひとつ上であったり、「同じクラスにいたかもしれない」ホストは特に忘れられなくて困りました。ちなみに同じ干支だったホストAくんの誕生日、取材から数ヶ月たった今でもわたくしはっきりと、憶えています。 「今宵の出会いに乾杯」って、もう出会うことがないから乾杯なのか、っていま理解できましたよ、某大型居酒屋チェーンさん。一期一会という言葉に集約するのは綺麗におさまりすぎる。出会いの、出会いによる、出会いのための街、新宿といったところでしょうか。今も新宿駅東口を利用するたびに思ってしまう。嗚呼、ホストクラブ、いきたい。