MA-1?B-6?ボンバージャケット?なんだかよくわからないフライトジャケットの種類や着こなしのコツ、おススメコーディネートをご紹介します!
メンズファッション初心者でも簡単に真似できる季節に合わせた着こなしが分かります。
フライトジャケットってどんなアイテム?
服が好きと周りに豪語しているそこのあなた!フライトジャケットって知ってますか?もし知らないなら今すぐこの記事で勉強してください。
オシャレで人と被りにくく、大人な着こなしを目指しているなら必須アイテムです。
フライトジャケットとは、主に軍関係の航空機に搭乗するパイロットの為に開発された防寒着です。
ジャケット毎にアルファベットと数字の組み合わせで名前が付けられているので、着用している人がどの隊に属しているかがすぐ分かるようになっています。
機能や目的(防寒性など)によりフライトジャケットの素材を変えており、主にレザーやナイロンなどが使われています。
また、時代の移り変わりとともに、それぞれのジャケットのディテールは改良されアップデートされていく様も男のロマンを感じますね。
大人っぽい素材を大胆に使用したものが多いので、小柄や童顔など外見にコンプレックスを抱えている方には特におすすめです。
よくあるコーディネートから脱却し、センスを磨いて更にステップアップしましょう!
フライトジャケットの定番4種
MA-1(ボンバージャケット)
MA-1は別名ボンバージャケットとも呼ばれ、お求めやすい価格のカジュアルなブランドからデザイナーズブランド、はたまたアウトドアブランドと様々な系統のブランドからリリースされています。数年前から街中で着ている人が増え、見たことのない方はいないのではないでしょうか。
着丈が短く左腕の上部にポケットが付いているのが特徴で、タバコとペンを収納する為のポケットです。後に地上のスタッフにも着られるようになるほど機能的で、身体の動かしやすさは抜群です。
とはいえ、現在では多様化が進み色々なデザインの物があるので、ひとくくりにボンバージャケットといっても千差万別。高級ブランドでは必要最低限なデザインだけ残し、カジュアルブランドでは着ぶくれしないよう薄手作ったり。
写真のように古着のMA-1にバッジを付けて、アレンジを効かせた着こなしが出来るのもミリタリーアイテムの良いところですね。
B-3
先ほどのMA-1が「インターミディエイトゾーン」と呼ばれる-10℃~10℃程度の適応気温なのに対し、B-3は「ヘビーゾーン」用に開発されたアウター。その名の通りヘビーな気温に対応しているんですが、なんと-30~-10℃という日本ではなかなか体感することのない気温まで耐えられます。
特徴としては、表面の素材は主に羊革で内側と襟部分に毛足の長いボアを使用しています。高度数万メートルのような超極寒地域に赴くパイロットの防寒着なので、そりゃあこんなにモコモコしますよね。
裾と襟部分にはレザーストラップを施しています。裾のベルトは風の侵入を防ぎ、襟は立ててベルトを締めれば首を保温することができる仕様になっています。
現在はデザインを見直し着丈や身幅や袖丈など今風にしてリリースしているブランドも増えているので、こちらも要チェックなアイテムです。
B-6
出典元 wear.jp
B-6とは。簡単に説明すると、B-3の進化版。以上!
というのは冗談……ってわけでもないんです。デザインのベースになっているのはB-3なんですが、動きやすさがアップデートされています!フライトジャケットは元来、軍の支給品です。軍用ということは、戦地へ向かう人が身に付けていたわけですよね。機動性の向上は軍関係者にとって重要な項目だったのです。
あくまで当時の主な変更点になりますが、ボアの毛足が短くなり、裾のベルトは排除され、代わりにジップが装着されています。また、袖の肩回りに加工が施されたり、毛足が短くなることで軽量になり身体全体の動かしやすさが格段にアップ。
現在におけるB-3もB-6の使い分けは、どちらのデザインが好みか?で変わります。B-3もB-6もそれぞれにカッコよさがあるので、悩んで選ぶのも楽しみたいですね。
A-2
キング・オブ・フライトジャケット。A-2というジャケットを説明するのにこれ以上の言葉はありません。
そもそもフライトジャケットはボタン留めの物しかありませんでしたが、A-2で初めてジップ留めを採用したのです。この時点で当時のフライトジャケットとしては画期的。なんと言っても楽だし素早く準備ができます。
それだけにはとどまらず、裾や袖のリブ、前面の大きいポケット、首元のホック留め……上げればキリがないほどかっこいいディテールがふんだんに盛り込まれました。そのおかげか、せいか、軍に返却しなければならないA-2は持ち帰る人が後を絶たず、パイロットの誇りとして語り継がれていったのだそう。
そんなA-2は前述した3つのフライトジャケットとは違い、ヘビーアウターではなくライトアウターとして使用するイメージです。春や秋など少し肌寒い季節にピッタリのアイテムなので、当時のパイロットに想いを馳せながら取り入れてみましょう。
フライトジャケットのコーディネート集
MA-1|上品なミリタリー感
出典元 wear.jp
パンツは細身な物、小物にはエッジのきいたブランドを選び上品でキレイなミリタリー&ストリートスタイルを演出。チェック柄がコーデの格上げをしていますが、まさかのZARA。メインのボンバージャケットもコラボ商品ではありますが、なんとUNIQLO。学生でも手に入れやすい価格帯で、ここまで上品なのは驚きです。
シューズとバッグは少し値が張るシックな色合いのものを、頑張って手に入れましょう。どんなコーディネートでも役立つ相棒になってくれますよ。
MA-1|ストリートマックス
出典元 wear.jp
MA-1とカーゴパンツみたいなミリタリーなセットアップは、通常男臭くなり過ぎるのでかなり上級者向けなんです。でもこちらは上下のアイテムがどちらもあっさりとした印象で、中にパーカーを差し込むことでストリートテイストに仕上がっています。
特徴的な左腕のポケットが取り除かれ、シンプル化されたアウター。パンツは裾を絞りスポーティーに。ボリュームのある白のスニーカーはストリート感を強めます。一見簡単なようで計算されたコーデの完成です!
B-3|アウトドアMIXで軽やかに
出典元 wear.jp
くるぶし丈でゆったりとしたアウトドアブランドのジョガーパンツ(ジョギング用パンツ)に、ダークトーンのスウェットを合わせリラックス感あるコーディネート。B-3は全体が重くならないように明るいベージュカラーをプラスしています。
B-3はボア部分が白い物が多いのでそれだけで明るく見える錯覚に陥ります。しかしオシャレな着こなしを目指すなら、写真のようにベージュやキャメルなどのような明るい色味のアイテムに挑戦してみましょう!
B-3|ボリューム感が今風コーデ
出典元 wear.jp
B-3からコーディネートの組み合わせを考えたような、シンプルイズベストなコーディネート。あえてXLのオーバーサイズで存在感をドンと出し、主役であるB-3を更に引き立てています。身長が小柄な方はXLではなく、通常サイズからワンサイズアップくらいが丁度いいでしょう。
引き立てるためのコーデなのでインナーは白、パンツは黒とかなり潔いですね。スニーカーもフライトジャケットの世界観を邪魔しない程度に、今っぽいダットスニーカーにしています。
B-6|色で魅せるムートンジャケット
出典元 wear.jp
表面も内側ボアもオールブラックのクールな逸品。なんと現在AVIREXでは、B-6は直営店限定の商品しかないようです。
中のニットは太い糸で編まれていて、珍しい外見なのでチラ見えした時オシャレな雰囲気が増します!ワインレッドのカラーが黒との対比で映え、スニーカーとの組み合わせもバッチリです。
パンツはフィットしたサイズを選び、スマートさを醸し出しています。
B-6|外しが効いたB-6コーデ
出典元 wear.jp
これぞミリタリーという感じの落ち着いたグリーンがカッコいいフライトジャケット。中に着た白いインナーがチラ見えする程度にジップを閉じ、円熟味のある着こなしを表現しています。
シンプルなデニムを履くと安定感を求めてシューズも黒などの暗めな色を合わせたくなるところですが、あえて白いブーツをチョイス。相当こなれ感が出ているので、まったく違和感がありません。それどころか上手くまとまって見え、更にオシャレに見えますよね。
A-2|これぞ大人な着こなしのフライトジャケット
出典元 wear.jp
全体的にゆるっとしたシルエットが特徴のドメスティックブランド(国内ブランド)を組み合わせたコーディネートかと思いきや……。ハンチング、メガネ、ウォレットチェーンなど小物にまでアメリカンカジュアルを十二分に感じられる激シブスタイルです。
着用しているA-2は、日本におけるアメカジブランドの大老舗である「Buzz Rickson’s」。東洋エンタープライズという会社による運営なんですが、これがまたカッコいい大人なブランドたちばかり。知らない方は要チェックです。
A-2|メインはキング・オブ・フライトジャケット
出典元 wear.jp
キング・オブ・フライトジャケットをこれでもかというくらいメインに据えたコーディネート。スウェットやスニーカーでモードなニュアンスをチラ見せし、靴下にも差し色を持ってきて、遊び心も忘れていません。
パンツは超フィットのスキニーパンツで、トップスにボリュームを持たせYラインシルエットに。コーデ全体ではストリート感を出し、今っぽさを演出。
こちらのA-2は表面の色味がはげてきて中の茶色が出てきていますが、「茶芯」と呼ばれるマニアにはたまらないディテールです。
オススメのフライトジャケットはこれだ!
【URBAN RESEARCH Sonny Label】『撥水』リバーシブルMA-1
価格:¥9,900(税込)
※価格は変動する場合がございます。
今でこそ街中で見かけることの多くなったMA-1ですが、実は今期再注目を浴びています。古着のようなヴィンテージシルエットは、昨今のレトロブームを上手く取り入れている証です。
流行のオーバーサイズなインナーでも収まるよう、身幅もゆとりを持った造りです。もたつきが無くストレスフリーに着られる文句のつけようがない必携品です。
【ALPHA アルファ】 TA1548 フェイクムートン B-3 ジャケット
価格:¥22,000(税込)
毛足の長いB-3タイプのフライトジャケットです。表面はフェイクレザーなのでとても軽く、気付いたら手に取ってしまっていること間違いなし。表面とボアは別生地同士を張り合わせることで防寒性を高めています。
こちらも適度にビッグシルエットなので、アウターのサイズ感に合わせてインナーを決めなくても大丈夫。持っていて損はないですよ。
【BEAMS LIGHTS】リップストップ ブルゾン
価格:¥25,300(税込)
※価格は変動する場合がございます。
出典元 beams.co.jp
A-2タイプをデザインのベースにしたライトアウターです。
リップストップと言うすごく軽くて丈夫な生地で作られていて、軽やかなのに頼もしいジャケット。この素材はテントやバッグなどのアウトドア用品などに採用されていて、引き裂きに強いのでガシガシ着ることができますね。
ジップを開けた際にちらっと見える差し色のパイピングがアクセントになっていて、長く愛用できるアイテムです。
フライトジャケットのオススメショップ
人とは違うフライトジャケットが欲しい…
そんな方にはこちらの「ミリタリーセレクトショップ WIP」がオススメ!
先述の通り、フライトジャケットとは元は軍用ジャケットですから、やはり本物には他に変えがたい魅力が…。
こちらのショップはUSEDのミリタリーウェア専門店なので、実際に軍で使用されていた正規品の「実物」が多く揃っています。もちろんリーズナブルなレプリカも多く、手を1万円台のジャケットなども!
ミリタリー沼にハマる人は「やっぱりアメリカ軍の迷彩が好き」「オシャレなのはスイス軍迷彩」など、わかる人にはわかるオシャレを楽しむ人も多くいます。
この記事でフライトジャケットのことがよくわかった皆さんは、是非「本物」に触れてみてくださいね。
まとめ
フライトジャケットは無難な着こなしが嫌だと思っている方にピッタリのアイテムです。ボンバージャケット一つとっても様々なデザインの商品があるので、この記事を参考に選んでみてください。
もしもあなたが外見になにかしらのコンプレックスを抱えているなら尚更です。なぜならコーディネートに取り入れると大人っぽい雰囲気を醸し出せるから。
これを機に少し冒険して、普段購入しているブランドとは違った趣向の物に手を出してみましょう。そうすればオシャレへのアンテナとセンスが磨かれ、周りからの評価も変わってくると思いますよ。
服が好きで勉強中なら、フライトジャケットを今すぐ手に入れましょう。
thanks!
今回の記事に画像を提供いただいたインスタグラマーの方をご紹介。
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