なぜ処女は尊いとされ、童貞はキモがられるのか?

くの氏

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AKBグループをはじめとして、「恋愛禁止」をうたっているアイドルグループがありますが、なぜわざわざ恋愛禁止にするのでしょうか。当たり前ですがアイドルも一人の人間であって普通に恋愛したいはずです。それでもあえて恋愛禁止という規則を掲げるのは、ファンにとってアイドルとは「処女であって欲しい」存在だからかもしれません。

逆に、男性にとって童貞とは恥ずかしいステータスで、軽蔑の対象にされることがあります。これは、かつて男性向け雑誌などで「セックスしたことが無い男なんて男と呼べない」といった特集が幾度となく組まれたことで、童貞を恥じるような風潮が世の中に広まってしまったことも原因かもしれません。

処女と童貞。「両方ともセックスをしたことがない」という意味では同じことなのに、なぜこうも扱いが違うのでしょうか。

はじめに言ってしまうと、この記事では正解や結論といった“シロかクロか”をつけることはしません。性別が違うだけで世の中のイメージが変わってしまうのが「なぜなのか」を考えるきっかけになればいいなと思います。

非処女だと他人と比べられてしまう

冒頭でも述べましたが、アイドルが処女だとなぜ売れるのか?色々な解釈があると思いますが、ひとつ思い当たるのは「○○ちゃんは恋愛できないから、僕が応援してあげないと」というファン心理です。

これを恋愛に置き換えて考えてみます。ちょっと乱暴な解釈ですが、処女性を感じるクラスメイトに対してアイドルファン気質の男性が「○○ちゃんは恋愛したことがないから、僕が寂しさを埋める相手になりたい」と思うこともあるでしょう。

逆に、色気に満ちて遊びなれた女性に対して、アイドルファン気質の男性は「○○ちゃんはたくさんの男を知っていそうだから、他の男と比べられたら恥をかいてしまう」と考えるかもしれません。

これらは完全に筆者の考えた例え話なので、くれぐれも鵜呑みにしないでください。しかしながら、ネットで「芸能人 処女」や「芸能人 非処女」で検索すると「処女確定キター!」と歓喜しているコメントが目につくので、「処女か非処女か」を重視している男性がいるのも事実です。

童貞卒業の年齢を競うひと昔前の風潮

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ネットが普及する前、人々の情報収集のツールはテレビ・ラジオ・新聞・雑誌といったマスメディアが大半を占めていました。マスメディアは非常に多くのユーザーにコンテンツを楽しんでもらう必要があったので、「できるだけ多くの人に楽しんでもらえるモノを作る」のが当たり前でした。

その結果、テレビでは同じような見た目のキラキラした男女トレンディドラマが流行ったり、POPEYE (ポパイ) やHot-Dog PRESS(ホットドッグ・プレス)といった男性向け雑誌ではたびたび「恋愛指南特集」が組まれたりしました。

国民の多くが同じコンテンツを消費するようになると、価値観に多様性が無くなります。
トレンディドラマのように金持ちの男性が華やかな女性を喜ばせる、恋愛指南特集にならって童貞を卒業する、といったことが世の中の当たり前の価値観になって行きます。

そういうひと昔前の風潮が今でも残っていて、若者は童貞を卒業する年齢を競うようになっていき、次第に童貞は「ダサい」「キモい」という印象がついてしまったのではないでしょうか。

処女も童貞も十人十色

最初に宣言した通り、結論のない記事になってしまいました。
もし学校や職場で「処女」や「童貞」というレッテルを貼って話をしてしまいそうになったら、一瞬立ち止まってみて「誰かを傷つけていないか」と振り返ってみてください。
非処女だからといって遊び人だと限りませんし、童貞だからといって不幸だとは限りませんよね。