【ジブリ好き必見】心洗われるほど芸術的に綺麗なアニメ10選

subculture | 2016.3.30

綺麗なアニメで、心を洗おう

 

青春、童心、懐古、哀愁、そして愛情。

 

題材は違えど、そこには確かに胸に響く美しさがあり、観るひとの心を動かす世界観がある。

 

新海誠から細田守まで、その道のプロが作った作品には至る所に”綺麗”がちりばめられている。

観ているだけで涙が溢れてくるような美しさを感じ、上質な時間に浸ろう。心が洗われ、毎日が良いものになる。

 

今回は、「綺麗な」人気アニメを特集。

 

「綺麗なアニメ」本命!新海誠の作品集

絵が綺麗なアニメといえば、背景美術に長けた新海誠作品がまず浮かぶ人も多いはず。

 

新海誠(しんかい まこと)

 

1973年に長野県で生まれる。アニメーション監督。

2000年にショートムービー「彼女と彼女の猫」がヒット。その後2002年に発表された初のフルデジタル作品「ほしのこえ」で人気が沸騰する。

 

同作は新世紀東京国際アニメフェア21「公募部門優秀賞」はじめ多数の賞を受賞。「ほしのこえ」「秒速5センチメートル」のヒットで一躍有名になった新海誠は、その特徴的な背景美術で作品の世界観をぐっと美しく仕上げていく。

 

①言の葉の庭(ことのはのにわ)

 

「”愛(あい)”よりも昔、”孤悲(こい)”のものがたり」

 

<あらすじ>

靴職人を目指す高校生・タカオは、雨の朝は決まって学校に行かず、日本庭園で靴のスケッチを描く。

梅雨の時期は、自然と足を運ぶ回数も増える。

 

梅雨も盛りになるある日、タカオは、庭園で缶ビールを飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。

 

ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、次第に心を通わせていく__。

 

 

目を引くのは優しげで綺麗な深緑のデザイン。

名声優・花澤香菜をヒロインに、梅雨のある時期に出会う男女の優しい生き様を描く劇場アニメ。

 

地雨、夕立、天気雨、豪雨。それぞれの雨は、すべて違う彩りを情景に与える。その景色の色味や明暗を人物の陰影にまで落とし込んで表現された色彩。

 

ひとつひとつの映像から想いが、言葉から景色が伝わってくる。

 

「切ない」けれどそれでいいや、と思える美しさがそこに存在する。ぜひ。

 

『言の葉の庭』

キャスト 花澤香奈
入野自由
原作・監督・脚本 新海誠
作画監督・キャラクターデザイン 土屋堅一
音楽 柏大輔

 

②秒速5センチメートル

 

「どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。」

 

<あらすじ>

幼い頃からお互いを意識し合っていた男女(貴樹と明里)が、転校を機に離れ離れになってしまう。

明里は、別れ際に想いを伝えることを踏みとどまる。貴樹は、明里を想い続けることを心に誓う。

 

彼らはお互いのいない世界で強く生きていくことを心に決め、最後の時を迎えたのだった。

高校生になった貴樹は、必死に強くなろうと生きた。幼い頃の決意との狭間で揺さぶられながら、前に進もうとしていた。

 

 

桜の花びらが散り、舞い降りていくスピードは秒速5センチメートルと言われる。

知る人ぞ知る新海作品の著名作。これを見ない手はない。

 

新海作品の顕著な魅力とされる「映像美」を踏襲しつつも、前作までの特徴とされたSF要素が消失。

あくまで「現実」を舞台としている点から、それまでの新海作品との差別化に至った作品として独特の地位を築く。

 

 

とにかく切ない心情描写に注目すべき作品だ。

 

どんな状況でどんな小さな心の変化が生まれるのか、一筋縄では割り切れない恋愛感情を極限まで繊細に描く。

そして、雪を踏む音から息遣いまで、繊細な描写で表現されるその切なさは、苦しいまでに心に刺さっていく。

 

 

鮮明に残るのは、明里が別れ際に言った、

 

「貴樹くんはこの先も大丈夫だと思う。ぜったい__」

 

という言葉。

 

 

胸を締め付けるような言葉に、みなさんはどんな情景を思い浮かべるだろうか。

一度でいい、予告編だけでもいい、その美しさに浸ってみてほしい作品。

 

『秒速5センチメートル』

キャスト 水橋 研二
花村 怜美
原作・監督・脚本 新海誠
作画監督・キャラクターデザイン 西村貴世
音楽 天門

 

③星を追う子ども

 

「それは、”さよなら”を言うための旅。」

 

<あらすじ>

ある日、父の形見の鉱石ラジオから聴こえてきた不思議な唄。その唄を忘れられない少女アスナは、地下世界アガルタから
来たという少年シュンに出会う。

2人は心を通わせるも、少年は突然姿を消してしまう。

 

「もう一度あの人に会いたい」

 

そう願うアスナの前にシュンと瓜二つの少年シンと、
妻との再会を切望しアガルタを探す教師モリサキが現れる。
そこに開かれるアガルタへの扉。

3人はそれぞれの想いを胸に、伝説の地へ旅に出る―。

 

 

『秒速5センチメートル』から4年後、絶妙な「心の距離」表現を操る新海誠が生み出したファンタジー調アニメーション。

 

 

自身が「30代くらいの方に観ていただきたい」と話していた『秒速5センチメートル』とは異なり、子ども向けに少女を主人公にみたてた冒険物語を描く。

 

ジブリのようなあの独特の世界観に浸って優しい気持ちになりたい人にはおすすめ。

 

『星を追う子ども』

キャスト 入野自由
金元寿子
原作・監督・脚本 新海誠
作画監督・キャラクターデザイン 西村貴世
音楽 天門

 

④雲のむこう、約束の場所

 

「いつかの放課後の約束。あの場所まで、私は行くんだ。」

 

<あらすじ>

青森に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は、津軽海峡の向こうにそびえ立つ塔にあこがれ、

「ヴェラシーラ(白い翼)」と名づけた真っ白な飛行機を自力で組立て、いつかそれに乗って塔まで飛ぶことを夢見る。

 

また2人は同級生の沢渡佐由理に恋心を抱いており、彼女にヴェラシーラを見せ、「いつの日にか自分たちの作った飛行機で、佐由理を塔まで連れて行く」と約束する。

 

 

「彼女と彼女の猫」「ほしのこえ」に続く、今や懐かしい新海誠の3作目。

 

作画のクオリティと巧みな演出、音楽とのマッチングが大いに評価され、同時期ヒットした宮崎駿監督の『ハウルの動く城』などを抑え、第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞する。

 

『雲のむこう、約束の場所』

キャスト 吉岡秀隆
萩原聖人
原作・監督・脚本 新海誠
キャラクターデザイン 田澤潮
音楽 天門

 

⑤彼女と彼女の猫

 

「不完全な世界で交わした 彼女と僕の優しい約束」

 

<あらすじ>

短大卒業が迫り、就職活動に明け暮れる彼女を見守る”猫”の物語。

忙しい毎日の中で、彼女にとって猫との時間は大切な安らぎの時間だった。

 

 

上映時間は4分46秒。新海誠のデビュー作。

 

猫の1人称で話が進み、猫という1つの視点で展開された作品。

 

心の琴線に触れるそのプロット構成や、全編モノトーンながらも緻密に描かれた作画やカット割の良い演出などは、

従来の自主制作アニメーションのクオリティーを遥かに超え、高く評価された。

 

 

そして2016年3月より、「彼女と彼女の猫 -Everything Flows-」としてTVアニメーション化された。

 

 

日常に潜むなんてことのない景色。

 

しかしそれは、生活していくことの漠然とした寂しさ・微かな痛み・ささやかな温もりなど、言葉では伝えにくい感情を映像と音に託した作品になる。

 

『彼女と彼女の猫 -Everything Flows-』

キャスト 花澤香菜
浅沼晋太郎
原作 新海誠
監督 坂本一也
音楽 天門

 

⑥君の名は。

 

「決して出逢えない、ふたりの約束。」

 

<あらすじ>

「朝、目が覚めるとなぜか泣いている___」

千年に一度の彗星の来訪を待つ日本。

田舎に退屈するある女子高生・三葉は、自分が東京で都会人、しかも男子高校生として暮らす夢を見る・・・

そして、その男子高校生も同時に___

 

2016年8月、新海誠の劇場版最新作が公開される。

 

 

夢で見た少年と少女が経験する恋と奇跡の物語は、一瞬で彼方へ散っていく流星のように美しい。

 

唯一無二の映像美と圧倒的なスケールで、世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる物理的、精神的「距離」を描く。

 

 

昔からの(ディープな)ファンの方々へ。『君の名は。』には、僕の過去作のモチーフもたっぷりと盛りこまれています。

もちろん新しい要素も多くありますが、過去作を熱心に観てくださっていた方ほど、連続性や語り直し、アップデートに気づいていただけるはずです。

 

子供から大人まで多くの観客に楽しんでいただける映画を目指していますが、この映画を最も楽しむことができるのは、やはり皆さんです。

今作でもぜひ、映画館に足を運んでいただけると嬉しいです。(新海誠)

出典元 other voices

 

『君の名は。』

キャスト 神木隆之介
上白石萌音
原作 新海誠
監督 坂本一也
音楽 天門

その他、絵が綺麗でおすすめなアニメ

①バケモノの子

 

「キミとなら、強くなれる。」

 

<あらすじ>

この世には、みなが知らないバケモノの世界がある。

人間界でひとりぼっちだった少年と、

バケモノ界でひとりぼっちだったバケモノが

交わるはずのなかった運命を共にする__。

 

 

綺麗なアニメは、もちろん新海誠の専売特許ではない。

国民的アニメ「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」を手がけた細田守監督劇場最新作が、「バケモノの子」。

 

空高く、どこか夏を連想させる描写に少年時代の夏休みを重ね懐かしむ人も多い。

 

『バケモノの子』

キャスト 宮崎あおい
広瀬すず
監督 細田守
音楽 高木正勝

 

<関連記事>

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②東京喰種

 

「このっている――」

 

<あらすじ>

人肉を喰らい、群れをなす存在__。

人はそれを喰種(グール)と呼び、恐れ、排除しようとする。

主人公の金木は、ある事件がきっかけで、半分が人間、半分が喰種になってしまう。決して理解し合うことのない両者の狭間で、主人公金木は、葛藤と絶望を繰り返す。

 

 

石田スイの原作、『東京喰種』がアニメ化。

美術のような絵のタッチを踏襲して、ダークで哀愁ただよう世界観をつくりあげる。

 

極限状態にさらされる人間と喰種の心情変化の描写に、日常への鋭いメッセージをはらんでいる。

 

『東京喰種』

キャスト 花江夏樹
雨宮天
監督 森田修平
音楽 やまだ豊

 

③あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない

 

「いつだって、いつまでだって、なかよしなんだ」

 

<あらすじ>

幼馴染でいつものように遊んでいた6人。

高校生になってバラバラになっていた彼らは、めんまの願かけによって終結し、再び青春を分かち合う。

 

 

A-1 Pictures制作の日本のテレビアニメ作品。

 

2011年4月から6月までフジテレビ・ノイタミナ枠などで放送。2013年8月31日には劇場版が公開されるほどの人気を得る。

 

 

④ちはやふる

<あらすじ>

日本一のモデルになることが夢である姉をもつ、小学6年生の綾瀬千早。

転校生・綿谷新に「自分のことでないと夢にしてはいけない」と諭される。

彼の夢は、競技かるたで名人になることだった。

普段は大人しい新が真剣に札を払うその姿に衝撃を受けた千早は、かるたの魅力に引きこまれていく。

 

 

広瀬すず、松岡茉優が出演することで話題を呼んでいる劇場版「ちはやふる」で一層有名になったアニメ「ちはやふる」。

 

劇場版後編は、4月29日に公開。

 

『ちはやふる』

キャスト 瀬戸麻沙美
細谷佳正
監督 浅香守生
音楽 山下庸介

 

予告編を見るだけで、「綺麗」が伝わる!

絵だけではなく、動き、音遣い、世界観、ストーリー構成、アニメを構成する全ての要素が合わさってはじめて、「綺麗」と感じるアニメが完成する。

 

その繊細な魅力に気づくことができると、アニメ鑑賞はぐっと楽しくなるはず。

 

 

新生活を前に、青春をひとり振り返るゆっくりとした時間も粋。

 

ぜひ気になったものを手にとって、予告編からでも覗いてみるのがいい。

 

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