【〇〇な秋】今年の秋は読書をしよう!

entertainment | 2017.10.5

秋といえば・・・?

秋といえばなんでしょう? 食欲の秋?スポーツの秋? 紅葉の秋?
人によって連想するものは様々でしょうけど、今回、僕は「読書の秋」を提案します!

1.リルケ詩集(著:リルケ)

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この葉が落ちる 落ちる 遠くからのように
大空の遠い園生が枯れたように
この葉は否定の身振りで落ちる

これは「リルケ詩集」の中に収められている「秋」という詩からの引用です。この詩を発表した当時、リルケはフランスに移り住み、ロダンと親しくなったり、ボードレールをはじめとするフランス象徴詩を耽読しました。

このことによって、彼の詩に、大きな変化が訪れました。それまで、自然を主題とした美しい象徴的な風景詩を多く作っていた彼が、自然の中の自分、独立した存在、というような批評家によると「事物詩」を手がけるようになったのです。

秋ってどこか、感傷的な気分になりませんか?

日に日に色が変わっていく木々の葉や、沈んでいく夕陽に焦り、もう少しで年末という期待感もある。いろんな感情が入り乱れる季節が”秋”だと思います。

そんな季節だからこそ、ゆっくり自分と向き合ってみてはいかがでしょう?

秋の続きはこうなっています。

われわれはみんな落ちる この手も落ちる

ほかをごらん 落下はすべてにあるのだ

けれども ただひとり この落下を

限りなくやさしく その両手に支えているものがある

自分の感情のままに、リルケを読んでみてください!

 

2.海辺のカフカ(著:村上春樹)

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”秋の夜長”という言葉があります。これは9月10月の夜が他の季節に比べ、長く感じることから生まれた言葉です。

立秋から冬至まで、徐々に日暮れが早くなります。気がついたらもう夜?! なんてこともあるかもしれません。

そんな長い夜にぴったりな一冊が「海辺のカフカ」です。

戦前に起きた山奥での奇妙な「記憶喪失」事件。

15歳の家出少年「田村カフカ」と、彼に囁く内なる「カラス」という声。

恋人に先立たれ、抜け殻のように生きている「佐伯さん」。

場所は四国高松。全く、関係のないように見える上記の事物。しかし、パズルのピースを埋めるように不思議と繋がり始めます。

なんていうのかな、すごく受け身です。でも僕は思うんだけど、人間というのはじっさいには、そんなに簡単に自分の力で物事を選択したりできないものなんじゃないかな        P.222

これは主人公の田村カフカの言葉です。

人によって、解釈が大きく異なる文章だと思います。運命を「切り開くもの」と捉えている人にとって、上の言葉は?と感じるでしょうし、逆に、運命を「すでに定められているもの」と思う人はしっくりくるでしょう。

海辺のカフカは上下巻を通して、”運命”というものに、人間がどう行動するのかということを描いている作品だと言えるでしょう。

ぜひ、この本を手にとってあなたなりの”運命”を考えて見てはいかがでしょうか。

 

3.夜のピクニック(著:恩田陸)

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青春してますか?

中高生の青春って、甘酸っぱいですよね。お互い好きだということを知っていても、告白できなかったり、受験や部活でそれどころじゃなかったり、今思い返すとなんでそっけない対応をしちゃったんだろうと後悔したり。

季節は秋。それも高校3年生の秋。そんな時に行われるのが「夜間歩行」という学校行事です。

1日を通して歩き続ける。しかも、夜に。

勉強したいのに、寝たいのに、休みたいのに。

皆さんはどうですか?高校3年生の秋にこんな行事があったら? 僕だったら勘弁してよって思いますね(笑)。

ですが、それは読む前の感想です。この小説を読んだあと、僕はこう思いました。

夜間歩行やってみたい!

詳しくいうとネタバレしてしまうのですが、なんていうんだろう。修学旅行の夜、枕を突き合わせて話した内容見たいな?

 

恩田陸さんの「夜のピクニック」には、そんな青春がいっぱい詰まっています。これをきっかけに、懐かしい中高の友人に連絡してみるのもいいですね。

 

4.ポケットに名言を(著:寺山修司)

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花に嵐のたとえもあるさ さよならだけが人生だ (言葉を友人に持とう)

「ときどき、夜中にこの静かさが私にのしかかってくる。平和って何て恐ろしいんだろう」(甘い生活)

私は人間の不幸は只一つのことから起こるものだということを知った。それは部屋の中で休息できないということである。(柔らかい肌)

ここで紹介するのは寺山修司さんの「ポケットに名言を」という本です。ここではあえて、解説を省き、寺山修司の作品、また、彼が心惹かれた名言を読んで見てください。

墓場は一番安上がりの宿屋である。 ラングストン・ヒューズ「詩集」

死んだ女よりもっとかわいそうなのは 忘れられた女です マリー・ローランサン「鎮静剤」

じゃ、これが地獄なのか。こうだとは思わなかった…二人とも覚えているだろう。硫黄の匂い、火あぶり台、焼き網なんか要るものか。地獄とは他人のことだ。 サルトル「出口なし」

 

風立ちぬ!いざ生きめやも ポール・ヴァレリー「海辺の墓地」

人生を支配するのは幸運であり、英知にあらざるなり。 キケロ

頭で考えるな。肌で掴め ブルース・リー「燃えよドラゴン」

「海、それは自分の心をありのまま映し出す鏡だ」 ハーマン・メルヴィル「白鯨」

寺山修司さんはその独特な感性から、多くのファンを魅了しています。最後に、

名言のない時代は不幸だが、名言を必要とする時代は、もっと不幸だ」からである。

そして、今こそ

そんな時代なのである。P.9

ページ数も多くなく、読みやすい作品にもかかわらず、この圧倒的な存在感、読後感。

まさに、寺山ワールドの秋とでも言いましょうか。今年の秋は寺山修司作品を読んで見てください!

5.コインロッカーベイビーズ(著:村上龍)

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考えてみたことがありますか? 自分が駅のロッカーに捨てられていたかもしれないということを。

想像してみたことがありますか? スラムで生活する自分を。

この作品は村上龍を代表する作品の一つです。

コインロッカーからの生還、ダチュラ、破壊、心臓の音。

この作品のテーマの一つが「破壊」です。都市を破壊し、現代文明を破壊し、そして、世界をも破壊しようとする。

気持ち悪いほど、リアルで、気持ち悪いほど、正確で。

村上龍さんの作品には人を惹きつける魅力があると思います。これを一度読んだら、続きが気になって、夜もねれなくなるかもしれません。

今年の秋は読書の秋!

秋の夜はまだまだ長いです。一晩でさっと読むもよし、一つ欠けてじっくり読むもよし。本の読み方はこうしなければいけないということはありません。思いのままによんでみてください。2017年も残すところ、あと3ヶ月を切りました。Boy.の記事を読んで充実した日々を送ってください!

この秋は読書の秋で決まりですね!