【”古着屋”の魅力って?】No.2:ROOT

fashion | 2017.9.24

今、かつてのヴィンテージ人気とは明らかに異なった「古着」のブームがきている。

少し前までは希少で高価なヴィンテージが人気を博していた。しかし今、デザインやフォルムの異なる一品物の「古着」というアイテムを、セレクトアイテムとのバランスを考えながらコーディネートのエッセンスとすることがおしゃれ上級者の常識に。

そんな願望をフレキシブルに叶えてくれるのが、各地にある「古着屋」というわけだ。Boy.編集部ではそんな古着・古着屋の魅力を、実際にショップオーナーにお話を伺うことで考えていこうと思う。

(キャットストリート沿いのMSビルの3階が「ROOT」)

リレー形式で行ってきたこの古着屋インタビュー企画。第2弾で訪れたのは、キャットストリート沿いのビルの3階に佇む「ROOT」

2016年4月にオープンしたばかりのお店だが、すでに多くの古着ファンの心をつかんでいる。レギュラー古着、ヴィンテージ、ハイブランド、ドメスティックブランドなど、カテゴリーの枠にとらわれることなく多くの古着が揃えられた店内。

ROOTのオーナーを務めるのは須藤 征典(すどう まさのり)さん。今回は須藤さんに、古着に対するこだわりや、おすすめのアイテム、今後の展望など、じっくりとお話を伺うことができた。

ーー本日はよろしくお願いします。まずは、須藤さん自身が古着を好きになったきっかけを教えてください。

最初に古着を好きになったのは中学2年の頃です。出身が山形の新庄というところなんですけど、そのときは古着がどんなものかは分かってなくて、山形のリサイクルショップでよく買っていました。

ーー山形出身なんですね。上京してきたのはいつ頃なんですか?

20歳の頃です。上京してからはずっと他の古着屋で働いていました。それからは原宿の古着屋を転々としていますね。

ーー「ROOT」はいつから始めたんですしょうか?

2016年の4月29日からです。今は、バイトの子と2人でこじんまりとやってます。

ーーROOTのこだわりはなんですか?

空間的な話だと、店内が狭いので自分たちの手でつくったハンガーを使ったり、スペースを有効に使えるようにしています。木の棚も手作りですね。業者を雇ってないので。

服の並べ方っていうところはそこまで気にしていないです。”雰囲気”を大事にしています。

セレクトの観点だと、他の古着屋にはないものを置くことは意識しています。僕自身も古着屋巡りをよくするので、そこでより消費者が求めるものを、少し変わった形で届けられるようにと考えてますね。

基本はゆったりとしたシルエットが多いです。アメリカから買いつけるのがメインなんですけど、日本の古着も得意なので、ドメスティックブランドはよくチェックしています。

「COMME des GARÇONS(コムデギャルソン)」、「Dior(ディオール)」、「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」、「ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)」などを厳選しています。

(ゆったりとしたシルエットのアイテムが多いのがROOTの特徴。どれもデザイン性が高く、セレクトのセンスが光る)

(レギュラー古着、ヴィンテージ、ハイブランド、ドメスティックブランドと、カテゴリーに捉われない古着が集まっている)

(色落ちデニムも豊富なラインナップ)

(レザーシューズからサンダルまで靴も幅広くピックアップ)

(「KENZO(ケンゾー)」や「Y-3(ワイスリー)」など、世界的に人気のあるドメスティックブランドの小物も揃えられている)

(ユニークでインパクトのあるバングルやリング)

ーー客層を教えてください。

18歳から24歳くらいが多いです。原宿に合った客層だと思いますね。SNSで見てくれた新規の方も多いです。

ーー商品だけでない、店内の空間づくりにおけるこだわりはありますか?

無垢な感じでやってます。あんまりごちゃごちゃさせるのは好きじゃくて。服を見て欲しいので、すっきりさせてます。

ーー須藤さん自身、普段はどのような媒体から情報を得ているんでしょうか?

とにかく自分で足を運ぶようにしています。知り合いの店に行ったり、本当にどこでも行きます! 高円寺、中目黒、祐天寺、渋谷などは全部行きますね。

ーーやっぱり古着屋に行くことが多いんですか?

基本は古着屋が多いですけど、セレクトショップも行きます。実際に見てみないと分からないことって多いので。他のお店を見て、自分の古着屋の位置をチェックしています。

ーー服はどんなところで買うんですか?

自分のお店では基本買わないですね。他の古着屋で買うことが多いです。買うのも仕事なので。自分の身の丈に合ったブランドくらいは着てます。あんまりこだわりもないので。

ーー須藤さんの考える”古着”の魅力を教えてください。

一番は”自己表現”じゃないですかね。古着を通して変われるものがあればいいと思います。これが職業なので。もともとまわりが服を好きだったこともあって、自分も服くらいしか趣味がなくて、そんな古着をみなさんに見つけていただきたいです。

ーーROOTの価格設定はどのように決めているんでしょうか?

多少のぶれはあるにしろ、基本は他店と比べて決めることがほとんどです。あとは仕入れ値次第。そういった勉強は欠かさないようにしています。買いやすい値段になってると思います。高すぎず安すぎずで。

ーーおすすめのアイテムや着こなしがあれば紹介してほしいです。

そうですね。これとかどうですか。ナイロンのジャケットです。合わせるならワイドスラックスがおすすめです。

ナイロンジャケットに合わせるのは、今らしいワイドスラックスがおすすめです。黒のワイドスラックスは人気ありますね。

 

ベロア素材の柄シャツも秋らしくて良いですね。ベロアも今年人気あります。

ここらへんとかいいかなあと思います。珍しいので。コートに近いですね。

ーー今後の目標をお願いします。

10年続く古着屋でありたいですね。10年間続けば立派なもんなので。あんまり広げることは好きではないので、とりあえず個々のお店を続けたいです。

自分のキャパをオーバーしないようにですね(笑)

|ROOTの詳細情報

TEL 03-6434-9469 
住所 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-25-7コーポK201(3F)
営業時間 12:00〜20:00 
定休日  年末年始
HP・SNS https://root.buyshop.jp/

編集後記

今回インタビューさせていただいた須藤さんは終始笑顔の絶えない方で、1つ1つの質問に丁寧に答えてくださる優しい方でした。

須藤さん自身はセレクトのこだわりは特にないとは言うものの、店内に揃えられた古着からは図らずも随所からこだわりが感じられました。

須藤さんにお話を伺って、少し値が張ると言ってこれまで回避していたドメブラアイテムも、まずは古着という形で自分らしく取り入れたいと思うように。

コスパなのにおしゃれという古着の最大の魅力を活用して、古着ならではのアジやヤレ感を楽しみたいです。日常着としての古着を上手くまとうことで、さりげなく自分を表現できるのだと感じさせられたのも学びでした。

この記事で初めてROOTを知ったという方も、ぜひ一度お店に足を運んでいただきたいと思います。最後に、今回取材に協力していただいた須藤さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

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