キックボクシングイベント「Knock Out」がかっこいい

other | 2017.10.26

男の子と格闘技

出典元 knockout.co.jp
シティボーイも、シティボーイである前に男の子だ。男の子ならきっと、小さいころから一度は、強くなりたいと思ったことがあるのではないだろうか。子どもの頃に憧れたヒーローも手に汗握ってみるアクション映画も、熱狂の裏側には必ずといっていいほど、戦いに挑む強い男の姿がある。そんな強さへの憧れも、知らず知らずのうちに抱かなくなる人は少なくない。日常に戦いはないし、リスクを冒すことは怖いことだし、何よりみんながみんな強くなれるわけではないと悟るときがくるからだ。しかし、こんな平和な世の中で、強さへの飽くなき欲求に取りつかれ、戦いに身を捧げ、見る者を熱狂へといざなう人たちがいる。格闘家だ。
格闘技がエンターテイメントとして、プロスポーツとして、長いこと支持を集めてきたのには、やはりこうした強さへの密かな憧れが背景にあることは否めないだろう。だからこそ、それぞれの時代のスター選手がいて、ファンたちは強く感情移入する。その姿は、私たちがおさないころに憧れていたヒーローを見る目と同じ目なのかもしれない。

でも…格闘技ってなんか怖い

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しかし、今現在格闘技を見ているシティボーイって、あまりいないような気もする。むしろ、怖い、暑苦しい、不良っぽい、暴力的、といったいささかネガティブなイメージを抱いている人もいるのではないだろうか。一昔前のイメージだと、格闘技に出てくる選手はちょっとオラオラ系の、怖そうなお兄さんといった雰囲気の人ばかりだったし、会場に来る客層もそういう人が多かった。会場の演出も、ヤンキー的というか、あまりシティボーイとは相容れないものだった。特に平和に穏やかにと育ってきた今のシティボーイにとっては、格闘技は近寄りがたい、怖い、というネガティブイメージがより強く持たれやすいように思う。
ただ、格闘技を見ないでそう思ったままにしてしまうのも、なんだか勿体ないような気がするのだ。彼らが戦いにかける思いは、他のスポーツ選手と何ら変わらない。野球選手やサッカー選手と同じように、情熱と己のプライドをかけて、戦いに挑む。そこへの熱狂は、他のプロスポーツを見るときの興奮と同質のものといえる。そして、白熱した戦いを見るときには、そうしたスポーツを見る興奮に加えて、心のどこかに眠っていた強さへの憧れが呼び覚まされるような、熱いものが身体の奥底から湧き上がってくるような、他のスポーツ観戦では味わえない興奮が感じられるのだ。日々の生活とは明らかに別空間で心の底に眠っていた感情を呼び起こして熱狂する楽しさ、この楽しさに気づけたら、格闘技の虜になっているはず。そんな魅力あるスポーツ観戦、入口のとっつきづらさだけで素通りするのはあまりにも勿体ない。折角だから、思い切って一度だけでも格闘技を見てみてほしいのだ。
というのも実は今、怖くて近寄りがたくてヤンキー臭漂う昔の格闘技のイメージを一新する、シティボーイでも怖がることなく見に行ける、とてつもなく面白いイベントが始まっているのだから。

「Knock Out」

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シティボーイたちが格闘技に抱く、ネガティブなイメージを一新するイベント、その名も「Knock Out」。2016年に設立されたキックボクシングイベントで、まだ設立して間もない新イベントであるが、格闘技界の枠を飛び出した盛り上がりを見せており、今最も注目されている格闘技イベントといっても間違いないであろう。
まず、キックボクシングとは、ボクシンググローブを付け、パンチ、キック、膝蹴り、肘打ちなどの攻撃で相手を倒す格闘技のこと。寝技や投げ技、組技は認められておらず、攻撃のダメージにより倒れた場合はダウンをとる。ダウンで10カウント以内に立ち上がれば続行、立てなければ試合終了、さらに、立ち上がっても1ラウンドに3回のダウンで試合はストップとなるルールだ。ラウンドはKnock Outでは1ラウンド3分の計5ラウンド制を採用。時間切れの場合は判定決着となる。かつてTBSなどで中継していたK-1では、このキックボクシングのルールから肘打ちを禁止したルールで試合を行っていた。
さて、なぜ数ある格闘技イベントの中でこのKnock Outが注目を浴びているのか、そして、なぜシティボーイにもおすすめできるのか。それには、これから紹介する3つの魅力が大きい。ここでは、そんなKnock Outの魅力について、解説していく。

演出がかっこいい

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Knock Outの魅力として、その圧倒的なエンターテイメント性の高さ、演出のかっこよさが挙げられる。スタイリッシュなロゴを見てもいえることだが、試合場となるリング、選手の使用するグローブ、リングに花を添えるラウンドガールの衣装、オフィシャルサイトのデザインに至るまで、シンプルなモノトーンの洗練されたデザインで統一されており、会場の雰囲気からも、他の格闘技団体とは一線を画していることがわかる。試合会場やオンラインで販売されている公式グッズや選手の応援Tシャツも、まるでロックフェスのグッズと見紛うようなおしゃれな物ばかり。プロレスや格闘技団体のTシャツやタオルといえば、いかにもモテないプロレスヲタクが使っていそうな、「イケてない」デザインの物ばかりだったことを考えると、Knock Outがいかに異質であるかがわかるだろう。

初心者にもわかりやすい格闘技


今、どの選手が強いのか、選手同士にはどんな因縁があるのか、相手はどれだけ強いのか。こうした試合までのストーリーがわかれば、選手に感情移入して、より観戦が楽しくなるものだ。しかし、初めて格闘技を観戦する人は、当然選手のことは知らないし、なかなか試合に感情移入はできないと思う。そんな中、Knock Outの会場では音楽と照明を駆使した凝った演出が楽しめ、選手紹介VTRが試合ごとに流され、知らない選手であっても思わず試合への期待が膨らむ、思い切り試合が盛り上がれるような工夫が随所でみられるのだ。初心者への入り口の広さが、Knock Out最大の魅力ともいえるかもしれない。

とにかく試合が面白い

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当然のことながら、いくら演出がかっこよくても、いくら初心者が入り込みやすい工夫がされていても、格闘技団体である以上、最も重要なのは試合の面白さだ。Knock Outは試合の面白さも、他団体と比べて頭一つ抜けた存在であるといえる。
Knock Outに出場する日本人選手たちの多くは、国内外の大小さまざまなキックボクシング団体のチャンピオン、若しくはそれと同等の実力・実績を持っている選手ばかり。トップクラスの実力者同士の戦いは、試合レベルのみならず、どちらがより上を目指すことができるのか、という緊張感が漂い、常に刺激的でスリリングなものとなる。更に、そうした国内選手の戦いに絡むのは、キックボクシングの本場、タイのトップ選手たち。タイの国技であるムエタイ(タイ式キックボクシング、キックボクシングのもととなった競技)は、「立ち技格闘技最強」の競技として知られ、多くのムエタイ戦士たちが世界中のキックボクシングタイトルを総舐めにしてきた。今でもムエタイの最高峰のタイトルであるラジャナムダンスタジアム王座とルンピニースタジアム王座の2大タイトルがキックボクシング界の世界的権威であり、タイの最強選手といえば世界最強とさえいわれるほどなのだ。日本人が世界トップクラスのタイ人に挑んでいく、「打倒ムエタイ」もKnock Outのテーマであり、日本トップクラスの鎬を削る戦いと、日本が世界に挑む国際戦、の二つを楽しめるようになっている。
また、Knock Outの一つの大会における試合数の少なさも、重要な要素だ。キックボクシングの大会において多くの団体では15試合前後の試合が組まれ、その中には前座の試合や選手レベルが下がる試合、消化試合も含まれるため、試合の質にばらつきが出やすい。更にいえば、格闘技を初めて見る人にとっては、15試合前後を観戦するのはなかなかに難しいことで、多くの場合、大会の途中で飽きてしまう。レベルの高くない前座の試合を何試合も見せられて、飽きかけた頃にメインイベントの試合を見て、仮にそのメイン試合がどれほど素晴らしい試合だったとしても、やはり感動は薄れてしまうだろう。それに比べ、Knock Outは一つの大会での試合数はなんと6試合前後。チャンピオンクラスの厳選した対戦カードを少数行うことで、どの試合も面白く、最初から最後まで飽きることなく楽しめる質の高い大会を見ることができるのだ。

Knock Outの要注目選手

「神童」那須川天心

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Knock Outの看板選手であり、今格闘技界全体で最も注目を浴びているスター選手といって間違いない選手。まだ17歳の高校2年生でありながら、20戦全勝、うち17試合がKO勝ち、更に世界タイトル一つを含む3つのタイトルを獲得するなど、輝かしい実績を持つ。Knock Outには第一回大会から参戦しており、ムエタイ最高峰ルンピニースタジアムの現役王者のワンチャローン、ボクシングの元世界チャンピオンにして元ルンピニースタジアム王者のアムナットといった世界にその名を轟かせるタイの超一流選手を相手に連戦連勝。高いKO率に加えて登場するだけで試合会場が盛り上がる華があり、リング状の姿とは対照的なあどけない「普通の高校生」な素顔なども人気を集め、これから知名度も上昇していくと思われる。
動画は世界最強といわれたルンピニースタジアム王者、ワンチャローンとの一戦。

「SPEED ACTOR」小笠原 瑛作

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エース那須川天心に次ぐ存在と目される選手。多摩美術大学の現役学生で俳優を目指している、という異色のファイターであり、そのスピードを生かして毎試合激闘を繰り広げている。那須川が倒したルンピニー王者、ワンチャローンを倒し、勢いに乗っており、那須川との対戦も現実味を帯びてきた。端正なルックスから女性ファンも多く、今後の格闘技界を牽引していく選手となる可能性を秘めている。
動画は日本人トップファイター、宮元啓介との一戦。

「永遠の反抗期」前口 太尊

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インパクト大なキャッチコピーに負けず劣らず、剛腕パンチでインパクトあるKOの山を築いてきた国内屈指のハードパンチャー。豪快なファイトスタイルは私生活でもそのまま、酒豪として知られ、ッ数々の武勇伝を残している濃厚なキャラクターの持ち主。日本キックボクシング界のレジェンドにして同じくパンチの破壊力で名を上げてきた大月晴明との一戦では気持ちを前面に出したド付き合いを見事制し、会場を大いに沸かせた。

「SUNRISE PRINCE」石井一成

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那須川天心と同じく、スーパーティーンとして注目を集める18歳。高校時代より本場タイを主戦場に活躍し、直近では、ムエタイの最高峰の舞台、ラジャナムダンスタジアムへの遠征で現地の選手に勝利を収めている。既に複数のタイトルを獲得しており、18歳にしてキャリア29戦と実戦経験も豊富。爽やかなルックスで人気も上々。これから更なる飛躍が期待されている。
動画はフライ級2冠王の矢島直弥戦。

「蒲田のロッキー」勝次

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老舗キックボクシング団体、新日本キックボクシングの王者。Knock Out参戦以前から数々の強豪を撃破してきた実力者。世界最強を目指し、満を持してKnock Outのトーナメントに出場。トーナメント初戦では4冠王、不可思とダウンの奪い合いの末にKO勝利。準決勝でも前口太尊と乱打戦の末にKO勝利と、激闘の数々で観客を魅了する。トーナメント決勝を控え、優勝を目指す。
動画はトーナメント一回戦、不可思との死闘。

「WONDER BIRD」不可思

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タイのバンコク出身で日本とタイのハーフ。日本国内のタイトルを4つ獲得している実績の持ち主で、階級屈指の破壊力ある攻撃で名を馳せる。連勝街道を突き進む中、満を持して参戦したトーナメント初戦は勝次と対戦。両者合計6回のダウンという死闘を展開し、会場を大いに沸かせるものの惜しくも敗退。再起戦では見事KO勝利を飾り、再び頂点目指して突き進む。
動画はWBCムエタイ日本王者の山口裕人との試合。

白熱する試合をぜひ、生で!

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強さを求める男のロマン、夢に向かって戦う人間たちの生々しいドラマ。選手たち一人一人に夢があって、仲間がいて、思想があって。だからこそ、好きな選手に特別に感情移入してしまう。これほど観客に感情移入させるスポーツもなかなかないのではないだろうか。これまで格闘技に興味を持ったことすらない人にも、今回の記事で興味を持っていただけたなら、ぜひ会場で生観戦することをお勧めする。会場の歓声や雰囲気、セコンドから飛ぶ声、試合中の選手の様子、そうした要素一つ一つが、見る者の心を動かすリアルさを堪能できるからだ。中でも、やはり今回紹介したKnock Outは、演出面・試合の質・エンタメ性、と初めて見る格闘技にぴったりな要素が多い。これを機に、新しい世界への扉を開いてみては?早速気になったという方は、直近の大会へ。

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