【アバンギャルドの代名詞】大人気ブランドCOMME des GARÇONS徹底解説!

うちのたいよう

世界中で愛される〈COMME des GARÇONS〉の魅力とは?

出典元 Osugi

1973年に創設された〈コム デ ギャルソン〉(社名は以下より〈COMME des GARÇONS〉に統一)は、80年代のパリを起点に世界的な人気を広げ、現在でもファッション業界の中核を担う絶大な影響力を持つブランドです。
身体にフィットする女性らしいシルエットが主流だった時代において、黒を基調にルーズなシルエットを打ち出した、革命的ブランドのひとつに数えられます。

デザイナーの川久保玲氏は大学卒業後、スタイリストを経てフリーランスで活動。その後、同ブランドを立ち上げることになり、興味深いことにファッションの専門教育を受けた経歴がないことでも知られています。

出典元 Sky Cinema

最近では、2017年にファッションの祭典「Met Gala」のフィーチャーブランドとして同ブランドが大抜擢。日本人デザイナーとしては初で、生存するデザイナーとしては2人目の快挙でした。
40年もの長きに渡り人気を集め続ける〈コム デ ギャルソン〉。今回はその中でも特に人気の高い、3ブランドを解説していきましょう。

衝撃を与え続けるメインブランド COMME des GARÇONS

ブランド自体は会社設立以前の1969年から販売を始め、75年の東京でのショーを皮切りに、81年にはパリに進出しました。
〈COMME des GARÇONS〉の特徴は、デザイナーの川久保玲氏が作り出す従来に無いアバンギャルドで斬新なシルエット。コンセプトも「自由と反骨精神」を掲げています。

81年のショーで衝撃を与えた「ボロルック」
モダンファッションでは見慣れた穴あき加工ですが、当時は賛否両論を巻き起こし、一躍〈COMME des GARÇONS〉の名が業界に知れ渡るきっかけとなりました。

97年春夏シーズンに発表された通称「こぶドレス」。ボコボコと一見醜く身体から飛び出すこぶ達が、先述の「ボロルック」同様大きな論争を巻き起こしました。

川久保氏は、つまらなくなった現代のファッション業界に一石を投じる意味合いも込めたと発言。挑戦的すぎるシルエットは、その後登場してくる若手デザイナー達の自由な発想の源にもなっています。

Lady Gagaが着用したことでも知られる、2012年秋冬シーズンに発表された“二次元”ドレス
PCやスマホの液晶画面に見られるようなテクノロジーの二次元性をテーマに表現されたこのコレクションでは、デザイナーの社会問題に対する意識も投影されています。

2014年からは、ショーピースのみの展開となりましたが〈COMME des GARÇONS〉の挑戦的で独創的なチャレンジは依然として多くの注目を惹きつけて止みません。

ジェンダーレスブームの先駆者?〈COMME des GARÇONS HOMME PLUS〉

84年にパリで発表された同ブランドは、〈COMME des GARÇONS〉同様に従来のメンズファッションのシルエットとは異なる形を提案しました。

当時主流だったボディコンシャスで肩が張ったようなシルエットとは離れ、力の抜けて緩やかなシルエットと雰囲気を表現。「自由を着る男」「戦争をしない男たち」と評され、メンズファッションの新しいアプローチを見せることに成功しました。

2012年秋冬コレクションは「少年のようでも、少女のようでもない」服を表現。現在では大きなトレンドとなっている“ジェンダーレス”ファッションの先駆けとして、紳士服をベースとした新しいスタイルに挑戦しています。

〈COMME des GARÇONS HOMME PLUS〉で使用される素材はほとんどが日本製であることもこだわりのひとつ。レディースライン〈COMME des GARÇONS〉同様に、斬新なデザインを追求し続けるメンズブランドです。

もう一人のデザイナー〈JUNYA WATANABE COMME des GARCONS〉

社内デザイナーだった渡辺淳弥氏が、92年に展開を開始した〈JUNYA WATANABE COMME des GARCONS〉
渡辺淳弥氏は、84年に〈コム デ ギャルソン〉に入社。現在では、川久保玲氏から交代して受け継いだブランドや〈JUNYA WATANABE COMME des GARCONS〉を含め4ブランドのデザイナーを務めています。

〈JUNYA WATANABE COMME des GARCONS〉は特にカッティング技術を含めた高度なデニム使いで高い評価を受けています。
他ブランド同様、斬新なシルエットやデザインを提案する一方で、それを成り立たせるデザイナーの技術力が垣間見えるレディースラインです。

対して、メンズラインである〈COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN〉は、2001年の初コレクション一発目からリーバイスとのコラボレーションを発表。現在ではよく聞く“ダブルネーム”の先駆けとも言われています。
ここ数年の秋冬コレクションでは〈THE NORTH FACE〉を代表とするアウトドアブランドともコラボレーションを行なっており、男女問わず多くのファンを獲得しています。

飽くなき挑戦を続ける超ベテランブランド

ブランド創設45年を迎える今も斬新でアバンギャルドな姿勢を貫く、〈コム デ ギャルソン〉とデザイナー川久保玲氏。
2018年7月には、同社18つ目のブランド〈CDG〉が誕生することも決まっており、新ブランドでは今まで行なっていなかったECサイトでの販売も展開していくとのこと。

老舗とも言えるベテランブランドでありながら、その勢いはとどまることを知りません。老若男女問わず、これからも多くのファッションフリーク達をワクワクさせ続けてくれることでしょう。