「進撃の巨人」の真実、伏線の”全て”をまとめた
「進撃の巨人」シリーズブーム、再燃。
「進撃の巨人」ブームが再燃しているようだ。
昨年、劇場実写版「進撃の巨人」が公開、
三浦春馬主演でオリジナルストーリーを実写化。
映画から知った人はもちろん、来たるアニメ2期に備えて原作ファンも今から見直しておきたい「進撃の巨人」から、本作の醍醐味とも言える伏線をまとめてみた。
未だ不気味なまま残る、未回収の伏線
●「二千年後の君へ」問題
第1話のタイトルは、「二千年後の君へ」。
普通に読んでいる分には2000年後の何かに対して展開されているストーリーであることなど到底伝わってこない。
芝生で居眠りをしていたエレンがハッと目を覚ますと、そこにはミカサと、自らの涙。
「エレン、どうして泣いているの?」
その一言は、記憶を改ざんされ、タイムループしたエレンが、心の奥底に眠る深層心理的な悲しみをリフレインしたことを暗示しているのではないのだろうか。
いつものように日常は続き、そして突如巨人の襲撃を受ける。
イエーガー家「地下室」に眠るのは?
「・・・必ず辿りつくんだ」
巨人の侵攻を許したウォールマリア。エレンの回想にチラつくのは、エレンの父親が涙を流しながらエレンに残した最後の言葉。
なぜエレンの父、グリシャは巨人の謎に詳しかったのか、この世界の謎を握っていたのか。
それは、何百人もの調査兵団が命を落としても得ることができなかった事実。それを地下室に隠してるのはなぜなのか。
そして、グリシャがエレンに「秘密の地下室を見せてやろう」といった日、まさにその日に悲劇は起きた。
これは、単なる偶然か?
●エレンが父親に打たれた注射器の中身は?
そしてその際にグリシャが打った注射の効果とは。
おそらく巨人化に必要なものであることは間違いないが、それをどのように生成しているか、そしてなぜエレンを選んだのかはわからないまま。
愛する母親を失って絶望に打ちひしがれる息子に襲いかかる「世界」の重圧と運命。エレンを壮絶な世界に放り込んだ元凶である。
やはり何かがおかしい、ヒロイン・ミカサの身辺
エレンの母親、カルラが1話にして巨人に喰われ、絶望とともに街を逃げる中、「また これか…」と呟くミカサ。
ミカサのフルネームは、ミカサ・アッカーマン。
アッカーマン一族は、東洋の少数民族と言われている。
実は、調査兵団のリヴァイと憲兵団のケニーの苗字もアッカーマンだということが明かされている。3人とも超人的な戦闘能力を持つのには関係性があったということだが…。
幼少期、両親を殺した強盗に向けた狂気とパワーにも、ただならぬ意味がありそうだ。
巨人が人を喰らうのにも”理由”がある?
街は巨人に占拠され、人間の活動領域は後退する。
「巨人は人を捕食対象とみなす」とは言われていたが、そこまで単純な話で終わらなそうだ。
巨人は人間(巨人化能力付き)を捕食すると人間に戻れる(上に、その巨人のもつ能力を継承することができる)というのである。
無差別に人を喰らう無知性巨人は本当に無知性なのか。むしろ巨人化能力をもつ人間を探している元人間なのではないか…?
サシャの様子が何だかおかしい気がする…。
被験体として捕らえられた2体の巨人が何者かの立体機動装置の不正使用によって殺された事件。
その後、各隊員の立体機動装置の使用記録を検査している際にサシャが冷や汗をかくシーンが1コマ。
そして、巨人の再来後に故郷の村から避難した後の描写がないのに、突然調査兵団に戻ってきている。
何をしていた?
17巻では、食いしん坊キャラのサシャが「食欲がない」とこぼす。
リーブス商会と調査兵団が手を組んだ際に誰かしらがそれをケニーに密告していた可能性がある。そう、どこかに役者(スパイ)がいる可能性があるのだ。
●「ユミルの民」と巨人の関係性
かなり多くの謎を抱えたまま明かされないのは、「ユミル」に関してもだ。
ある日、調査兵団の隊員イルゼが巨大樹の森で出会った巨人は、なぜかイルゼを喰い殺すことを最後まで躊躇し、「ユミルの民…」と崇め立てる様子まで見せた。
なぜユミル?共通点は頰のソバカス程度しか把握できない。
結局イルゼは頭部を食いちぎられ死亡。その遺体はなぜか木のうろに保管され、のちに調査兵団が発見することになる。
また、ユミルはウルガルト城で一時避難をする際に、「にしん」の文字を認識し、さらにその実態も把握した。
壁内の人物は海が存在しない為に海水魚の鰊を殆ど知らない。ユミルはその存在に気づきしかも、壁内の人類には解読できない言葉も理解できたのだ。
また、「猿の巨人」についても理解している口ぶりだ。
さらに言えば、なぜ鰊の缶詰が壁内(内陸)であるウルガルト城に存在している?
アニに託された、父親の”想い”
「だから約束してくれ。帰ってくるって・・・」
アニメ最終話の感動のシーン。アニの過去に何があったのか。この衝撃が彼女を突き動かしていることは間違いない。
アニはぼう然と立ち尽くし、父親が涙で許しを乞うこの状況から想起されるのは、単なる愛ではない。父親の苦渋の選択が、アニを地獄の底に突き落としたのではないかと読み取れないだろうか。
人間を巨人化させる能力をもつ”何か”が存在する。
2度目のウォールマリア襲撃の際、コニーの故郷が巨人の標的になる。荒れ果てた村に残っていたのは、コニーの家に覆いかぶさるように倒れ、動けなくなった(知性?)巨人。
そして彼女が発した、「オ…アエリ…」の一言。
ユミルは必死にその話題をそらそうとしていた。明らかに何か奥がある。そしてそれは人間にとって都合の良いことではないのは確実そうだ。
”猿”の巨人の正体と目的は?
巨人化中も人間の言葉を操り、明らかに人間的知性をもつこの猿の巨人。
無知性巨人を生産・コントロールする能力を持つようで、調査兵団No.2ミケを一瞬で惨殺した。
ミケの持つ立体機動装置に対して、「面白いものつくるよねー」なんて発言をしていたのも、それを知らない=壁内の人間ではないという、かなり重要な事実。
壁を自由に昇り降りできるようで、現時点で最強の力をもっているといっても過言ではない。
気になるユミルの発言。
この猿の巨人は昔からライナー・ベルトルトとともにいたとも発言している。
原作17巻で、その謎に一歩近づくが、未だその目的や勢力図は謎に包まれたままである。
壁内外の勢力図
この世界の勢力図も非常に重要な鍵になってくる。
「知性巨人」「無知性巨人」そして「人間」。それぞれの利害関係はどのように対立しているのか、それぞれの目的は何なのか。
連れ去られたエレンにユミルが放った、「敵は、せ____」の一言。ユミルはなんと言おうとしたのか。
世界、政府、正義・・・?
様々な憶測が飛び交う中、「人間家畜説」は有力かもしれない。
世界は①人間を巨人化し兵器として使おうとする勢力と②それを阻止すべく人間を根絶やしにしようとする勢力の対立構造なのではないか、という考え方だ。
つまり、人間は兵器製造・維持のためのただの「家畜」なのである。エレンを含めた全ての人間にとって最悪のシナリオだ。
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(次ページは19巻までのネタバレになります)
原作19巻までに起こった衝撃の伏線回収
女型の巨人の正体は、「アニ・レオンハート」だった…。
アニメシリーズ最終章に明かされた衝撃の事実、それはエレンと共に訓練兵時代を過ごしたアニが、その圧倒的な力で調査兵団の主力メンバーを惨殺した「女型の巨人」だったということ。
アニはエレンとの戦いに敗れるが、とどめを一瞬躊躇してしまったエレンの隙をついて”硬質化”して意識不明に。
これによって人間に残ったのは、やはり甚大な被害と哀しみだった。
アニの帰りを待つ、彼女の父は今どうしているのだろうか。
”壁”は、”巨人”でできていた…。
アニとエレンの戦闘の最中に壁にできた損傷から覗いたのは、なんと巨人の肉体だった。しかもその巨人の眼球は確実にミカサを捉え、動いていた。
石の継ぎ目やひび割れのない巨大な壁。よくよく考えてみれば、巨人の溢れるこの世界でそんなものを短期間で人間が造れるわけがない。
鎧の巨人の正体は、「ライナー・ブラウン」だった…。
エレンとともに訓練兵時代を生き抜き、ともに調査兵団に入団したライナー。
その本性は、壁に穴を開け、多くの罪無き人の命を血祭りにあげた「鋼の巨人」だった。
彼にとって”エレンの巨人化”は都合の悪いものだったようだ。
「俺たちの目的は、人類に絶滅してもらうことだった」と告白するライナー。当然エレンはこれを受け止めることはできず、戦闘に突入する。
超大型巨人の正体は、「ベルトルト・フーバー」”だった…。
ライナーの相方、ベルトルトが超大型巨人だと知った時の衝撃は大きかったのではないか。
ライナーよりもやや自信なさげなその性格をカバーするような体格、一歩も動かずに相手を寄せ付けずに戦うスタイル。
調査兵団は2回の戦闘を経ても殺しきることはできなかった。
ユミルも、知性巨人だった・・・
さらにもう一人、知性巨人がいた。
60年間もの間、巨人として壁の外をさまよっていたと証言するユミル。
そして彼女はベルトルトとライナーのいる村を襲撃し、彼らの仲間を捕食することで人間に戻ったとも告白している。
しかしユミルに至っては、「ユミルの民」問題も絡んでくる上、ライナーやベルトルトと利害が一致しているわけではない。勢力図的には一緒というわけにいかないだろう。
そもそもどうしてクリスタを連れ去らなければいけなかったのか?クリスタに巨人の力(後述)を継承されては都合の悪い壁内の勢力なのか?
そしてクリスタを手放した後の、「女神様もそんなに悪い気分じゃないね」の本意とは___?
事実が重要なのではない、その先にある、「なぜ」「どのように」の部分こそが謎なのだ。
本当の王家は「レイス家」だった。
クリスタ・レンズこそが、本当の王であるロッド・レイスが妾に産ませた娘で、本名をヒストリア・レイスという。
ヒストリアの母は、レイス家の使用人。本物の王族の存在を隠すため(?)憲兵によって殺害された。
そう、なぜレイス家の存在と地位を隠しているのかは、未だにハッキリとはわからないのだ。
王政は、人々の記憶を改ざんする手段をもっている。
遠い昔、「初代王」と呼ばれた巨人が世界を創造し、人々や巨人の思想・記憶を改ざんする力をもって超的な平和を実現する。
そしてその力は、なんらかの手段をもって(例えば注射)巨人化させたレイス家の後取りに自分を喰わせることによって継承されてきた。
直近では107年前、王政は安静的な統治のために、壁の中の人間の記憶を改ざんしたという。
しかし、改ざんできない記憶も存在していた。それこそが、因縁深き、アッカーマン一族だったのだ。
そしてアッカーマン達には「力の目覚め」らしき覚醒のタイミングがあったという。
エルヴィン団長の”夢”とは。
エレンの力、すなわち「叫び」の能力、言い換えると「座標」の能力。エレンが持っている能力は巨人を操ることができた、しかもその巨人は人間と関連性がありそう。むしろ、その仮定があり得ないと壁の中の世界が成り立たない~というのがエルヴィンとエルヴィンの父親の仮説です。
引用元:無駄話
そしてその事実を知ったエルヴィンの父親は殺され、その願いはエルヴィンの”夢”となる。
「王政は座標を利用し人間を操っている」
その確信をエルヴィンは笑ったのだ。
エルヴィンを突き動かすのは至極個人的な復讐心と「世界の真相」への飽くなき追求。
数多くの屍の上に立つ。
自らの命のたどり着く場所など彼には大した命題ではなく、ただひたすらに、最後の戦いでもその真相を「知る」ことに執着するだろう。
エレンの”座標”の力を確信した王政は、拉致する。
レイス家から奪われた「座標」の力を取り戻さなければいけない理由が王政にはある。(勢力図にも関わってくる問題だが、どんな理由かは不明)
エレンはレイス家と手を組むケニーによって拉致され、レイス家の後取り、つまりクリスタに喰わされることになる。
そこで、エレンは衝撃の事実を聞かされることになる。
●エレンの父親は、レイス一族を皆殺しにしていた。
妻を殺され、レイス家に伝わる「叫び」の力=精神操作の能力を利用した王政による闇の企みに気づいたグリシャは、
「叫びの力=座標」を奪うべくレイス家を襲撃、巨人化してフリーダと戦っていたのだ。
エレンの記憶になぜか残る、グリシャの記憶。
そこには哀しみではない、それにも勝る怒りの念が渦巻いていた。
追い討ちをかけるようにロッドレイスの言葉がエレンを襲う。
レイス家の”座標”の力をもってすれば、巨人を駆逐することなど容易だった。
ただ、後継者がそうしなかっただけで、それ(巨人に支配される世界のほう)が相対的に世界にとって良いことだとみな確信するからだと。
エレンの父親を殺したのは、他でもない、エレンだった…。
そう、グリシャの注射で巨人化したエレンは、父親を食い尽くし、父がレイス家から奪った「座標」能力を奪った。
「巨人の力=座標」を奪ったグリシャは、なぜ自分を喰わせてまで、その力をエレンに継承する必要があったのか。
ロッド・レイスの言葉が本当であれば、その力は「レイス家の血をひくものでないと真の力は発揮されない」ということ。
なぜグリシャは、エレンを選んだのか・・・
それでもクリスタは、運命に抗った。
「どうしてそんな酷いことができるの?」
レイス家を追い込んだエレンの過去を責める、クリスタ。
彼女はロッドの言いつけどおり、巨人化してエレンの捕食を試みる。その時…
「なぜ、巨人に支配される未来を、受け入れなければいけないんだろう。」
過去の継承者たちは、「座標」の力をもってして、巨人をコントロールし、巨人を全て駆逐することもできた。
それでも、しなかった。
押し付けられた訳でもないのにそれを望むということは、現在の状態こそ理想であると全員が判断・理解したのだろう
それは罰というよりは人類、少なくとも壁内にいる人類に自由を与えてはいけないという判断に思える
いったいどれだけの罪を犯したら、巨人に支配されてたほうがマシと思えるのだろうか…?
引用元:今日は萌え日和
身体中を駆け巡る、”虚しさ”
自分を愛してくれた人の言葉。
実の父、レイスを投げ飛ばすクリスタ。クリスタは運命に抗い、エレンを解放しようとすることに決めたのだ。
レイスはクリスタが処方するはずだった巨人化のための注射を体内に取り込み、巨人化する。
建物の倒壊から仲間を守るためにエレンは巨人化した。
街を襲う超超大型巨人。
クリスタを筆頭に、調査兵団はその駆逐を試みる。
猿の巨人は、人間だった。
一方、エレンの実家があるシガンシナ区には、衝撃的な光景が広がっていた。
しばらく姿を見せていなかったライナーとベルトルトが久々の登場。しかし鎧の巨人は情けないほどにボロボロだった。
彼を倒したのは他でもない猿の巨人。ライナーとベルトルトはついに彼の元へ訪れたのだ。(ユミルはどこへ?)
「アニちゃんを助けるのは後な」
ベルトルトとライナーは、賭け(戦闘)に勝ったらアニの救助を先にしてほしかった、つまりこの2者の関係は友情などではなく、あくまで利害関係の一致程度の関係なのだろう。
彼の名は「ジーク」
それはドイツ語で”勝利”を意味する。
その後19巻でアニを救出したいと困惑するライナーに言い放つ。
「もう一度やってもいいんだぞライナー?
ただし次お前が負けたらその「鎧」は他の戦士に譲ってもらう」
つまり、獣の巨人の背後には多くの兵士(戦士)が控えていて、あくまでライナーやベルトルトは彼に逆らえるような立場ではないのだ。
「座標の奪取を優先」
17巻時点で座標の能力をもっているのはエレン(グリシャがレイス家から奪ったもの)。それは巨人・そして人間をコントロールする力。猿の巨人もその力を欲している。
しかし何のために?
「ここで待ってりゃあっちから来る」
ここ、はおそらくシガンシナの地下室のことだろう。
ライナーは言う、「どんなやつでも俺たちの戦士長には敵わない」と。
リヴァイとジーク、運命の一騎打ちが始まる。
キース教官は、元調査兵団だった。
キース・シャーディス。訓令兵の教官として初期にその名を登場させた人物の過去には、巨人の謎に迫る事実があった。
彼は元調査兵団団長として、「特別な存在」となるべく人類の栄光のためその身を振るった。
しかし、度重なる失敗と大きな犠牲の末に、その身を引き、エルヴィンに団長の座を譲ったのだった。
そして、エレンの母、カルラに心を寄せていた彼は、彼女のエレンへの愛情を、「訓練兵卒業失敗」という形で守ろうとしていた・・・。
グリシャは、壁の外の人間だった。
グリシャが壁の外を彷徨うのを見つけたのが、元調査兵団のキースだった。
発見時、グリシャは記憶喪失を装い、壁の中のことを何も知らない様子だった。
1巻における記述をもとに考えると、このころに流行った伝染病を天才的な医療技術で治し、グリシャが街の恩人として慕われるようになったのだろう。
しかしどうだろう、あまりにもグリシャのその後の行動(レイス家襲撃)は、前もった意図の通りに進んでいるように見え、この伝染病蔓延とその解決も、意図的に思えなくもない・・・?
●マルコは、口封じのために同期に殺された__
トロスト区奪還作戦中に命を落としたマルコ。
彼はアニに立体機動装置を盗まれて命を落とした(アニは「ただ拾っただけ」と述べており真実は不明)と考えられていたが、
死亡したキャラクターのわりに19巻までずっと巻頭のキャラクター紹介に居座り続けているのも不気味という噂だった。
しかし19巻でその真相が明らかになる。
「いざとなったら、俺(ライナー)の巨人でなんとかするしかなさそうだ・・・」
彼は、ベルトルトとライナーの会話を聞いてしまったのだ。
その場を一旦丸く収めるも、
「エレンが巨人かできたなら、もしかしたら仲間に巨人が紛れているかもしれない__」
そう察したマルコ、リスクを排除しようとするライナー。
吐き気がする。マルコの心中はどんなに混乱していただろう。
アニはもう我を忘れる勢いで、記憶に残らぬようにと言わんばかりにマルコの立体機動装置を外し、巨人の前に晒す。
真実は、驚くほどに残酷だった・・・。
『進撃の巨人』最新巻、19巻で生まれた新たな伏線
獣の巨人の側に不気味に佇む、「樽持ち」の巨人
不気味すぎる気色の悪さを放つこの巨人。
うち一つの樽の中にはベルトルトを潜ませ、合図とともに戦場へ投げ入れたが、他の樽には何が?
エレンを捕まえて運ぶため?
まさか姿を消しているユミルが___?
ここからでは到底わからない。
●獣の対巨人兵器「雷槍」
「雷槍」の正体は立体機動装置を発射台へ転用した徹甲榴弾。
ワイヤーを引き抜くことにより手動で爆破させる仕組み。
雷が落ちたような威力にちなんで”雷槍”と名付けられたこの武器の開発に手を貸したのは王政か。
「中央憲兵が隠し持っていた技術」とハンジは言っていた。
文明の発展を恐れる王政の考える平和と発展は一体__?
「進撃の巨人」の魅力はそのミステリアスな展開
深まる謎。
回収しきれていない伏線だらけで、全てが謎めいている。
だからこそ、想像力を働かせて楽しめるのも魅力なのだろう。
この夏は、「進撃の巨人」シリーズを一気読みしてみるのも、悪くないと思う。
「始まりの敵と最後の戦い。どちらかの存在が消えるまで…。」
コミックス22巻は、2017年4月8日発売。
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心臓を、捧げよう。