【黒の衝撃?】大人気ブランドYohji Yamamoto徹底解説

うちのたいよう
FashionStock.com / Shutterstock.com

日本を代表するブランド〈Yohji Yamamoto〉の魅力とは

今回の記事では、オシャレ男子なら知らない人はいない(!?)〈Yohji Yamamoto〉を大特集。 ヨウジヤマモトグループに属する各ブランドのコンセプトから歴史まで、余すことなく解説していきます。 ここで少しブランド全体の概要を。 〈Yohji Yamamoto〉と言えば、〈ISSEY MIYAKE〉や〈COMME des GARÇONS〉と並ぶ世界に誇る、日本三大ファッションブランドの一角。 三宅一生氏は他の二人と比べると早い時期に世界からの注目を得ていましたが、山本耀司氏と〈COMME des GARÇONS〉のデザイナー川久保玲氏は同時期に頭角を表し、当時タブーとされていた“黒”をメインに置いたコレクションが“黒の衝撃”と呼ばれパリを中心に旋風を巻き起こしました。 〈Yohji Yamamoto〉の特徴は、オーバーサイズでジェンダーレスな衣服。最先端の素材を使用し、前衛的なフォルムが印象的です。ブランドにもよりますが、基調としている色は先述通り“黒”が多く、レディースラインのブランドでも男性が着ていることが少なくありません。 80年代初頭から続く老舗なので、ブランド数も主要なコラボレーションラインも含めると9つ以上。今まで詳しく知る機会がなかった人もこれを見ておけば、一気にファッション通へ仲間入りできるかも?

メインラインであり黒の衝撃で知られる〈Yohji Yamamoto〉

yohjiyamamoto17AW 出典元 yohjiyamamoto.co.jp レディースラインは1981年に、メンズラインは1984年にパリコレデビュー。 メンズラインはしばしば〈Yohji Yamamoto POUR HOMME〉と表記され、〈Yohji Yamamoto〉のみの表記だと基本的にレディースラインを指します。(女性ラインを〈Yohji Yamamoto FEMME〉とすることも) 先に発表されたレディースラインは「アンチテーゼによってモードを制する」というフィロソフィーを持ち、タブーに挑む反骨精神をテーマとして“黒の衝撃”を巻き起こしました。 対するメンズラインも社会的規範に囚われない“何者だか分からない”自由な精神の男をイメージ。ダンディでありながら、同時にコミカルな男性像が描かれています。 その為、コレクションでランウェイを歩くモデル達も様々なバックグラウンドの男性を起用。デザイナーのこだわりが詰まったブランドです。 シルエットはやはりオーバーサイズ。流行に縛られないデザインが特徴であり、コレクションでモデルが着用するようなモード感がありながらもリアルクローズとして日々着用できる衣服を目指しています。 “黒”が一番の象徴ではありますが、実はカラーも豊富でこういうところにコミカルな男性像が投影されているのかもしれません。

デザイナーが最初に手がけたブランド〈Y’s(ワイズ)〉

yohjiyamamoto_ys yohjiyamamoto.co.jp 〈Y’s〉は山本耀司氏が、1972年に最初に立ち上げたブランド。1977年、東京コレクションにデビューしました。 コレクションピースとは違い、普段着をイメージしたリアルクローズを意識。 公式サイトに掲載されているコンセプトを参照すると、『原点は、男性の服を女性が着るというコンセプトのもと、時代に流されることのない価値観を持つ、自立した働く女性たちへの服作りです。』とのこと。 発表当時はボディコンシャスな“女性らしい”とされる形が多い中、ワイドなシルエットを前面に打ち出し、女性のエンパワーメント的な側面も表現しました。 ちなみに、1979年にはメンズラインの〈Y’s for men〉を発表。 今のところ、2009-10年秋冬コレクションをもって休止中ですが、現在でも多くのファンが復活を熱望しています。

18時以降のフォーマルウェア?〈Yohji Yamamoto +NOIR〉

yohjiyamamoto_ysnoir yohjiyamamoto.co.jp 〈Yohji Yamamoto FEMME〉に付随して立ち上げられた〈Yohji Yamamoto +NOIR〉は、FEMMEをカジュアルラインとして+NOIRはフォーマルラインで「FEMMEの18時以降の服」というコンセプト。 ブランド名通り、基本的に“黒”で作られた衣服がメイン。『クラシック(古典ではなく、流行にとらわれないスタイル)、エレガンス、ゴージャス(豪華ではなく、洗練されて美しい様)を表現しています。』とあるように、ラグジュアリー感のある装いが魅力です。 17-18AWコレクションでは女優の小池栄子さんを、18SSコレクションでは元宝塚トップスターをモデルに起用するなど、影響力の高い女性をモデルにすることでも話題になっています。

ウェブサイト限定展開ブランド〈s’yte〉

yohjiyamamoto_syte yohjiyamamoto.co.jp ECサイト限定で販売されるというヨウジヤマモトブランドの中でも珍しい形態の〈s’yte(サイト)〉は、2011年に発表されました。 ブランド名の由来は、「et Y’s (フランス語でY’sと共に)」を逆さにしたことから。 ブランド設立当初は、ヨウジヤマモトグループの服を購入したことのない人にとってより距離が近くなるようにとEC展開を決断し、ターゲット層の拡大を目指しました。そのため、価格も比較的安価で、気軽に着ることのできるカジュアルウェアを主に扱っています。 ちなみに、デザインはヨウジヤマモト社のデザインチームが制作。他のブランドと異なり、メンズラインが先にローンチされ、2012年からレディースラインが展開され始めました。

“制服”がコンセプト〈REGULATION Yohji Yamamoto〉

yohjiyamamoto_18SS yohjiyamamoto.co.jp レディースラインとして2012年に発表された〈REGULATION〉。翌年の2013年には、〈REGULATION Yohji Yamamoto MEN〉というメンズラインもコレクションで発表されましたが、今現在はコレクションとしての発表はしていないようです。 ブランド名からも分かるように「規律をもった服」がコンセプトとなっており、そのイメージに合致する“制服”がメインテーマとなっています。 ミリタリー調のジャケットやコートなどのユニフォームを、モードに落とし込んだスタイルが特徴。

ブランドセレクト型ショップ〈Ground Y〉

yohjiyamamoto_18SS_GY yohjiyamamoto.co.jp 2014年に誕生した、ヨウジヤマモトグループのブランドを扱うブランドセレクト型の直営店。店舗では〈Ground Y〉の商品は勿論、グループ内の他ブランド商品も陳列されています。 〈Ground Y〉は「ジェンダーレス、エイジレスなスタイル」をコンセプトとしており、ユニセックスのデニムやTシャツ、シャツなどシンプルなアイテムがメイン。価格帯も2万円前後なので、若年層に特に人気があります。 毎年多くのアーティストやブランドとのコラボレーション商品を発売しているので、サイトで会員登録しておけばいつでも最新情報を確認することができるはずです。

若手デザインチーム監修〈B Yohji Yamamoto〉

yohjiyamamoto_byy18SS yohjiyamamoto.co.jp 16-17AWシーズンから展開を開始した、レディースブランド〈B Yohji Yamamoto〉。ヨウジヤマモトグループの中でも最も新しいブランドです。 デザインは山本耀司氏監修の下、若手のデザインチームが担当しています。 ブランド名の“B”は「Black」「Big Silhouette」「B面」を意味しており、コレクションのほとんどが黒を基調とし、アイテムによってはメンズでも着用できるようなゆったりとしたシルエットが特徴です。 〈Yohji Yamamoto〉よりもさらに着やすいデイリーウェアがコンセプト。普段着で着られる気軽さが魅力です。

adidasとの大人気コラボブランド〈Y-3〉

yohjiyamamoto_y3 yohjiyamamoto.co.jp 2002年のパリコレで発表された〈Y-3(ワイスリー)〉。言わずと知れた大人気ストリートブランドです。“Y”は〈Yohji Yamamoto〉の頭文字から。“3”はadidasのシンボルでもある3本線を意味しています。 実は2001年AWシーズンからプロジェクトは始まっており、〈adidas for Yohji Yamamoto〉としてフットウェアを限定的に〈Yohji Yamamoto〉のコレクションの中でデビューさせました。 クリエイティブディレクターの山本耀司氏によるモードで独特なシルエットが、adidasのスポーツウェアと融合し、現在ではメジャーな“スポーツ×モード”スタイルの礎を築きました。 スポーツカジュアルブランドとして価格帯も比較的手が出しやすいことから、若い世代から圧倒的な支持を受けています。

広いターゲットへ多様なブランドを用意

今回は数あるブランドの中でも特にメジャーな8つを紹介しました。 これら以外にも、アクセサリーブランドの〈discord〉や女性用ニットブランド〈RAGNE KIKAS〉など多くのブランドが展開されています。 デザイナー山本耀司氏が唱える大きなコンセプト「黒」「ワイドシルエット」「ノージェンダー」という3点は統一されていますが、ブランドによって価格帯や着想には違いがあります。 さらには、EC限定のブランドなど最先端で色んな販売形態を実験的に試している印象がありました。もしかしたらこのチャレンジ精神こそ、ここまでブランドが拡大し、成功し続けている大きな理由なのかもしれません。 決して安価な買い物ではないですが、日本発の世界的ブランドな上、黒で合わせやすいこともあり“ご褒美ブランド”としてぴったりかも? ヨウジヤマモトグループ内の色んなブランドを見て、自分のお気に入りを探してみてくださいね。